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どの絶滅危惧空間を扱うのか(300文字以内)
本提案では、役目を終えつつある教習所を絶滅危惧空間として扱う。教習所は高度経済成長期のモータリゼーションの進展とともに全国へ整備され、車社会を支えてきた。しかし、少子化や運転免許取得者数の減少などにより、教習所が担ってきた役割は大きく変化しつつある。車社会を支えてきた教習所は、その存在のあり方が問われる時代を迎えている。
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なぜその絶滅危惧空間を扱うのか(600文字以内)
教習所は車社会を支える施設として誕生し、安全な交通社会を築く役割を担ってきた。しかし、教習所は運転を教えるだけの場ではないと考える。教習所では停止、待つ、確認、合流など、安全な運転のための動作が繰り返されている。私は、これらの動作が運転技術にとどまらず、都市や社会の中で異なる役割へと読み替えられる可能性を持つと考えた。例えば「停止」という動作は、人が立ち止まり、滞在する場として捉え直すことができる。このように、教習所で繰り返される動作は、都市や社会の中で新たな役割へと展開できる。一方で、少子化や運転免許取得者数の減少により、教習所は役目を終え、姿を消しつつある。だからこそ私は、教習所という建物ではなく、そこで繰り返される動作に着目し、その価値を捉え直すため、本提案の対象とした。
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どのようにその絶滅危惧空間を変異させるのか(1200文字以内)
本提案では、教習所という施設を保存・再利用することを目的としない。教習所で繰り返されるさまざまな動作の中から、「停止」「待つ」「確認」「合流」に着目し、それらを都市や社会を支える役割として読み替え、必要とされる場所へ分散させることで、教習所を一つの施設から都市全体へと変異させる。
教習所は、運転技術を身につけるために多くの動作を反復する空間である。しかし、それらの動作は車を運転するためだけのものではない。私は、一つひとつの動作が都市や社会の中で新たな役割として読み替えられる可能性を持つと考えた。
「停止」は、人の流れを受け止める役割へと変異する。都市には人が絶えず行き交う場所が数多く存在する一方で、立ち止まり、人の流れを受け止める空間は十分とは言えない。停止という動作を読み替えることで、人の流れに余白を生み出し、新たな滞在や活動を支える役割を担う。
「待つ」は、時間の余白を生み出す役割へと変異する。効率が求められる都市では、待つ時間はできるだけ短くすべきものと考えられている。しかし、あえて待つことを受け入れることで、人は景色や人との出会い、地域との関わりを楽しむことができる。待つという動作を読み替えることで、都市に時間の余白を生み出す。
「確認」は、地域の魅力に気付く役割へと変異する。私たちは日常の中で、身近な風景や自然、歴史、文化、人の営みなど、多くの地域資源を見過ごして生活している。確認という動作を読み替えることで、普段は気付かない地域の魅力や価値を再発見するきっかけを都市へ生み出す。
「合流」は、人と社会をつなぐ役割へと変異する。地域との関わりを持ちにくい人や孤立しやすい人、外国人など、多様な背景を持つ人々が自然に交わるきっかけを生み出すことで、新たなコミュニティや地域との関係性を育む役割を担う。
このように、本提案は教習所という建物を残す提案ではない。教習所で繰り返される動作を都市へ分散させることで、役目を終えつつある教習所は一つの施設から、都市全体を支える仕組みへと変異する。
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教習所の変異
役目を終えつつある教習所を解体するのではなく、教習所で必ず行われる「停止」「確認」「合流」「待つ」といった動作を都市を支える役割として捉え直し、それぞれが求められる場所へ再配置することで、教習所は一つの施設から都市全体へと変異する。
