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喫香所 都市と人の感情を香りで記録する休息インフラ

その他
喫香所は、今の感情を言葉にして外へ出し、次の目的に必要な感情を香りとして受け取るための中継地点である。役目を終えつつある喫煙所を、誰もが仕事や移動の途中で数分だけ立ち止まり、感情を整えてから再び都市へ戻る空間へ変異させる。
利用者が、その日の出来事や今の気持ち、このあとどう過ごしたいかをAIに話すと、次へ向かうための香りが生成される。空間には前の利用者の香りが一時的に残り、見知らぬ誰かもここで立ち止まり、再び歩き出したことを感じられる。
香りはやがて消えるが、生成された香り、時間、場所の情報は記録として蓄積される。その集積から、地域や時間帯ごとに人々が抱えている感情や、次に求めている感情の傾向が見えてくる。人流や消費額だけでは分からない、生活者の実感を可視化する記録である。
喫香所は、個人には感情の切り替えを、他者との間には緩やかなつながりを、都市には人々の実感から街を捉える視点をもたらす、新しい休憩インフラである。

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