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どの絶滅危惧空間を扱うのか(300文字以内)
扱うのは、檀家減少で存続危機にある地方寺院である。提案先は大阪府河内長野市の盛松寺(高野山真言宗・準別格本山)。同寺は弘法大師ゆかりの「柚子みそ」を1200余年伝承し、大阪駅から52分・南海高野線千代田駅徒歩12分と都市近郊に立地する。築109年の庫裡を改修した交流拠点「寺子屋TERAKOYA」を有し、お香づくり・抹茶体験は公開分が3ヶ月前に満席となる実績を持つ。提案者(株式会社TERA TOURISM)代表は同寺の後嗣であり、当事者として寺院空間の変異に取り組む。ここをモデルに、全国の寺院への横展開を見据える。
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なぜその絶滅危惧空間を扱うのか(600文字以内)
寺院はまさに絶滅危惧空間の代表である。檀家や来訪者は減少を続け、葬儀の50%以上が家族葬へ移行した結果、多くの寺院が収入不足に陥り、「兼業を検討せざるを得ない」「後継がいない」という声が現場から上がっている。盛松寺でも、このままでは10年後にはお参りが途絶えかねない。一方で来訪者側にも、作法や雰囲気への不安から心理的ハードルが高く、来訪のきっかけが墓参りや法要に限られるという課題がある。しかし寺院は本来、縁日・祭礼・寺子屋など、人々が集い、学び、非日常を体験する場であった。教育とエンターテインメントは寺院が持つ本来のDNAであり、後付けではない。訪日消費は2025年の9.5兆円から2040年には28.2兆円へ拡大が予測され、インバウンドの興味・関心項目の上位に位置する寺院は地方の次世代基幹産業の中核資源になり得る。何百年も積み重ねられた歴史と文化は他では再現できない唯一無二の資産であり、失われれば二度と戻らない。愛知4,558寺、大阪3,382寺、兵庫3,282寺と資源は全国に眠る。住職の息子という当事者だからこそ、寺院を「守る」のではなく「変異」させ、次の100年へ紡ぎたい。
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どのようにその絶滅危惧空間を変異させるのか(1200文字以内)
築109年の庫裡を改修した「寺子屋TERAKOYA」を拠点に、寺院を①滞在型観光、②教育、③金融の3機能を併せ持つ「現代版寺子屋」へ変異させる。
【1】和のリトリート(滞在型観光):お香づくり・抹茶体験・1200余年伝承の柚子みそづくり等、寺院でしかできない本物の体験を提供。既に189名が参加し平均単価7,030円、公開分は3ヶ月前に満席、サンフランシスコでは約3万円で販売実績がある。今後は庫裡への宿泊機能を加え、着地消費100万円以上の高付加価値旅行者(全体の2.4%で消費額の19.1%)を地方へ呼び込む。
【2】アントレ教育(起業家連携):寺子屋を舞台に、地域の起業家が中高生・大学生へ事業づくりを教える合宿型プログラムを実施。座禅や写経で内省し「志」を立てる寺院空間は、アントレプレナーシップ教育と親和性が高い。神戸大学発の学生起業家で、NEDO・J-StarX等で得た知識と起業家とのネットワークを活用する。
【3】金融教育(地銀連携):地方銀行と連携した子ども向け金融リテラシー講座を共催する。地銀には新たな顧客接点と
【アウトプットと価値】寺院は「運営委託→収益還元」のモデルで初期投資なく収入を多角化でき、後継者問題の解決につながる。地域には宿泊を伴う観光消費(外国人旅行者6.3人分=定住人口1人分の消費)と、子どもが地元で学び挑戦できる教育インフラが生まれる。2026年に2地域で実証、2027年に河内長野市DMO創設と第2種旅行業取得、2028年以降は神社・歴史的建造物へ対象を拡大。全国に眠る寺院を、観光と教育で地域のコミュニティとして再生し、寺院を次の100年へ紡ぐ。
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