一人分の公共空間 ーいつもの休憩場所を、困ったときにも頼れる場所へ。ー
ケアボックスの基本コンセプト
ケアボックスによるセーフティネット
ケアボックスの未来像
-
どの絶滅危惧空間を扱うのか(300文字以内)
かつては離れた場所にいてもリアルタイムで会話ができる便利な場所であったものの、家電話の普及、そして携帯電話やスマートフォンの普及によって町から消えつつある電話BOX。2022年に改正された電気通信事業法施行規則によって1/4に減少することが予測され、今現在も減少し続けています。このような状況を踏まえて、電話をかけることだけに価値を置くのではなく、心身の健康を保つヘルスケアの観点からこの空間と建築種の変容を試みようとしました。
-
なぜその絶滅危惧空間を扱うのか(600文字以内)
電話BOXは、減少しつつある今なお、災害時の緊急電話として重要な役割を担う存在です。また、携帯電話のように手軽に持ち運びできるものではなく、その場所にとどまり続けるという場所に依存する点、NTT独自のメッシュマップにより位置を管理しているという独自性、そして、電話番号は公衆電話に振り当てられたものを使用する匿名性の三点を兼ね備え、24時間365日無休で使用できる施設はほかにない大きな強みだと思いました。そのため、このような特徴を持つ電話BOXのもつ強みを生かすべく、心身のヘルスケアのセーブポイントとなるような建築種に生まれ変わらせようと考えました。生成AIを用い簡単な健康診断を行えるほか、メンタル面の健康を保つために匿名性の高い相談窓口としても機能するようにし、利用者が望めば専門機関へ接続する窓口のような役割も果たせるようにし、また、使用せずとも数分の間冷房機器による空調管理によって短時間だけ体調を整えられるような使い方も想定しています。
-
どのようにその絶滅危惧空間を変異させるのか(1200文字以内)
今回、私たちは電話BOXは今なおインフラとしての機能を保持しているという点に着目しました。携帯電話の充電が切れていても、小銭かテレホンカードがあればだれかと話すことができるという点は、災害時などでも今なお有効活用されています。この「電話を誰かにかける」という要素は残しつつ、しかし減少を続けていく電話BOXの新たな可能性として、区切られているが透明な壁である狭小空間に着目して、電話以外の付加価値を与えていきたいと考えました。付加価値は、場所がしっかりと定まっている、ある種アナログなものである電話BOXというものを生かせる形である、「セーブポイント」としての利用方法を検討しました。この「セーブポイント」として活用する電話BOXは、電話をかける機能以外にも、生成AIと会話のできるパネルを置き、利用者のニーズに合わせていくつかのアクションが取れるようにしたいと考えています。大きく分けて、”健康”と”相談”の二つの観点から、利用者の方に使用してもらえればと考えています。
