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どの絶滅危惧空間を扱うのか(300文字以内)
全国で減少するガソリンスタンドを、半屋外の地域インフラへと転用する。ガソリンスタンドは、幹線道路沿いに立地し、大屋根と柱による開放的な空間を持ち、これまで人や車の移動を支えてきた。また、全国で統一された大屋根をもつ空間は、機能的な用途を制限されにくく、同時に古くからの場所性への共通点も見られる。(神殿、イタリアのロッジア、日本の縁側など)
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なぜその絶滅危惧空間を扱うのか(600文字以内)
全国でガソリンスタンドの減少が進む背景には、人口減少やEV化だけでなく、地域を支えてきた流通や生活インフラそのものの変化がある。物流は都市と都市を効率よく結ぶ一方で、その「あいだ」に存在する町や集落との接点は失われつつある。商店や公共施設の統廃合が進み、人が偶然立ち寄り、地域と関わる場所も減少している。私たちは、失われつつあるのは給油所ではなく、「地域をつなぐ中間領域」ではないかと考えた。
ガソリンスタンドは、かつて人・物・エネルギーが交差する場所だった。幹線道路沿いに立地し、大屋根を備えた半屋外空間、十分な駐車スペース、既存インフラという特徴は、単なる店舗ではなく、現代の「辻」としての可能性を今も残している。その構造は、物流、防災、休憩、資源循環、地域活動など、多様な機能を柔軟に受け入れられる余白を持っている。
本提案は、ガソリンスタンドを一つの用途へ転換するものではない。配送拠点やリサイクル施設のような単機能ではなく、地域ごとの課題や資源に応じて更新されるプラットフォームとして再編集する。都市では物流やシェアリング、防災、中山間地域では薪、コンポスト、苗づくり、森林活動など、その土地に必要なプログラムが重なり合う。そして、短い立ち寄りを地域との継続的な関与へと変え、利用者を担い手へ育てていく。
本提案では、ガソリンスタンドを単なる跡地利用として捉えるのではなく、休憩、物流、防災、資源循環、地域活動を受け入れる「between」の最初の実装フィールドと位置付ける。目的地を増やすのではなく、人と地域が関わり続ける新しい地域インフラへと変換する。
全国に点在し、同じ構造を持ちながら、それぞれ異なる地域性を受け止められる希少な空間として、betweenは、この空間を人と地域が関わり続ける地域インフラへと変異させ、徳島での実証を起点に、地域ごとに更新可能なフレームとして全国へ展開する。 -
どのようにその絶滅危惧空間を変異させるのか(1200文字以内)
ガソリンスタンドは、かつて人・物・エネルギーが交差する地域インフラだった。しかし、EV化や人口減少に伴い全国で廃業が進み、その役割を失いつつある。一方で、幹線道路沿いに立地し、大屋根を持つ半屋外空間、十分な駐車スペース、既存インフラという空間的特徴は、今も変わらず残されている。本提案は、この「絶滅危惧空間」を保存するのではなく、次の時代の地域インフラへと変異させる試みである。
betweenが目指すのは、一つの用途へ置き換えることではない。物流拠点やリサイクル施設のような単機能ではなく、地域ごとの課題や資源を受け入れながら更新し続ける「フレーム」を設計する。都市では物流やシェアリング、防災、休憩機能を担い、中山間地域では薪や苗づくり、コンポスト、小規模農業、森林活動などを受け入れる。同じ空間を共有しながら、地域ごとに異なるプログラムが重なり、変化し続けることを前提としたインフラである。
空間の特徴である半屋外性も重要な役割を果たす。屋内でも屋外でもない「あいだ」の空間は、休憩、交流、作業、イベント、防災など、多様な活動を柔軟に受け止める。かつて街道の辻や縁側、海外のロッジアやアジアにおけるスコールに順応するための屋外空間など、用途を限定しない余白を持つことで、人や地域の変化に適応し続ける。
特にこれらは、昨今の気候変動時代における猛暑や豪雨に対応するとともに、体が暑さに慣れるさせる暑熱順化など、かつての空間だけでなく人間の機能を取り戻し、屋内空間やテクノロジーの少ない地方や田舎の新たな可能性を開くものとする。
さらに、この提案が設計するのは空間だけではない。人と地域との関係そのものである。従来の施設が滞在時間や利用者数を価値とするのに対し、betweenでは「関与時間」を価値基準とする。数分の休憩が、イベントへの参加となり、苗づくりやコンポスト、森林活動へと発展し、やがて地域を支える担い手へと変わっていく。短い立ち寄りを長い関与へ変換することで、施設は利用されるだけの場所ではなく、人と地域がともに育つ循環の起点となる。
運営もまた、収益だけに依存しない。カフェや宅配ロッカーなどの日常的な事業収益、暑熱対策や防災といった公共的価値、そして地域住民が参加する維持管理や森林活動を重ね合わせることで、関与そのものが地域の価値として蓄積されていく仕組みをつくる。利用するほど消費される施設ではなく、関わるほど土が育ち、緑が育ち、人が育ち、信頼や地域のネットワークが育つ「関与資産」を生み出すインフラである。
ガソリンスタンドは、人や車にエネルギーを供給する場所だった。betweenは、その空間を、人と地域が関わり続けるためのエネルギーを生み出す場所へと変異させる。絶滅危惧空間を残すのではなく、次の時代に必要な地域インフラとして再編集し、徳島での実証を起点に、地域ごとに更新可能なフレームとして全国へ展開していく。
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betweem 短い立ち寄りを、長い関与へ変換する地域インフラ
betweenは、役割を終えつつあるガソリンスタンドを、人と地域が関わり続ける地域インフラへと再編集する提案である。大屋根を持つ半屋外空間を活かし、休憩、防災、物流、資源循環、地域活動など、多様なプログラムを地域ごとに組み合わせることで、新しい「現代の辻」を生み出す。滞在時間ではなく「関与時間」を価値基準とし、短い立ち寄りを継続的な地域参加へと育てる。徳島での実証を起点に、地域ごとに更新可能なフレームとして全国への展開を目指す。
