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どの絶滅危惧空間を扱うのか(300文字以内)
ガソリンスタンド跡地
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なぜその絶滅危惧空間を扱うのか(600文字以内)
劇場の建築構造と整合している
ガソリンスタンドは、車を通すための桁外れのキャノピーと無柱のコンクリート土間で構成されています。この構造には劇場に必要な大骨組が最初から備わっています。さらに、かつて給油機が置かれていた給油場所はそのまま舞台に見立てることができます。
都市の「余白」であり「ランドマーク」である
ロードサイドや街路の角地に位置するガソリンスタンドは、もとより視認性が抜群で車や歩行者がアプローチしやすい地理的アドバンテージを持っています。一方で、消防法の改正や後継者不足、EV化によって全国で急増するガソリンスタンド跡地は、数千万円におよぶ地下タンク撤去費用や解体コストがネックとなり、放置されやすい負の不動産でもあります。
「日常(路上)」と「非日常(劇場)」を劇的に交歓させる
密閉された地下やビルの一室にある従来のブラックボックス型劇場と異なり、ガソリンスタンドは本質的に街に開かれた半屋外空間です。キャノピーから垂らした黒暗幕越しに舞台の光や影が透け、開演や終演とともに幕が動くことで、路上の日常風景と演劇の非日常空間が一瞬で交錯します。 -
どのようにその絶滅危惧空間を変異させるのか(1200文字以内)
ガソリンスタンドの既存骨組の解釈と軽やかな可変エレメントの導入によって、都市の風景を一瞬で劇的な異空間へと反転させる手法をとります。
1. 既存構造の解釈による骨格の可変
ガソリンスタンドのインフラ的特徴を劇場の不可欠なコンポーネントへとそのまま置き換えます。
キャノピー: 屋根構造を一切解体せずそのまま温存し、全天候型の巨大な舞台上部機構兼屋外ホワイ」として再定義します。
給油アイランド: かつて計量機が設置されていた数センチの段差を持つコンクリート基礎を、そのまま演者が立つ主舞台に転用します。
旧事務所棟: 内部をクローゼットや幕で簡易区画し、楽屋、機材倉庫、音響・照明のコントロールルームへと最小限の改修で転用します。
2. 可変暗幕による領域の立ち上げ
キャノピーの外周ラインに沿って架設される天井吊り暗幕レールを設けます。固定壁を全く造作せず、この幕の開閉と透過性のみで空間をコントロールします。
高透過とシルエットの演出: 開幕前や準備段階では、幕内に灯るスポットライトの光や演者のシルエットが黒幕を透かして路上へと漏れ出します。通りかかる人々に、中で何かが始まるという予兆と期待感を与えます。
濃密な密閉空間(開演中): 開演と同時に幕を密閉させることで、外部のロードサイドの喧騒から切り離された、集中度の高いブラックボックス型ホールを完成させます。客席もこの暗幕の中に内包されるため、観客は完全に物語の世界へと没入します。
3. 光とノイズ(環境音)の演出手法
都市の路上というロケーションを逆手に取り、演出に取り込みます。
光のパビリオン化: 暗闇のなか、キャノピーの下だけを強い舞台照明で照らし出すことで、夜のロードサイドに突如として浮遊する光を立ち上げます。
借景と境界の消滅(終演時): クライマックスや終演とともに暗幕が一斉に全開されると、舞台の背景として夜の幹線道路を走り去る車のヘッドライトや都市の日常風景が突如として表出します。非日常(劇場)から日常(都市)へと接続される劇的な体験を生み出します。
4. 日常と非日常を往来するプログラミング
可変暗幕のフレキシビリティにより、時間帯によって施設の用途そのものが変容します。
昼間(パブリックモード): 暗幕をすべて畳み込み、キャノピー下を雨を凌げる開放的な街の広場・アトリエ・ワークショップ会場として地域に開放します。
夜間(シアターモード): 暗幕を閉じ、濃密な小劇場・舞台芸術の実験場として稼働させます。
重厚な建築を建て直すのではなく、雨を凌ぐキャノピーという強固な遺構に、黒幕という柔らかな布一枚を一枚挿入する。この極めて軽やかな介入によって、街と演劇が交錯する圧倒的な文化的異空間へと鮮やかに変容することを期待します。
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THEATER STAND
「THEATER STAND」は、増え続けるガソリンスタンド跡地を小劇場へと再生する。
ガソリンスタンド特有のキャノピーを全天候型のアプローチとしてそのまま活かし、内部空間は固定壁を作らず暗幕のみで区画する。開幕時は幕越しに舞台の光やシルエットが街へ透け出し、公演中は濃密なブラックボックスへと変容する。かつて燃料を給油していた場所を地域に文化の刺激を供給する拠点へと反転させる。
ガソリンスタンド特有のキャノピーを全天候型のアプローチとしてそのまま活かし、内部空間は固定壁を作らず暗幕のみで区画する。開幕時は幕越しに舞台の光やシルエットが街へ透け出し、公演中は濃密なブラックボックスへと変容する。かつて燃料を給油していた場所を地域に文化の刺激を供給する拠点へと反転させる。
