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どの絶滅危惧空間を扱うのか(300文字以内)
本提案では、脱炭素化やEV化によって役割を終えつつある「ガソリンスタンド」を絶滅危惧空間として扱う。対象は福岡市南区大橋に位置するガソリンスタンドであり、大橋駅を中心とした商業・住宅・教育機能が集積する都市拠点に立地する。幹線道路やバス路線に近接し、九州大学大橋キャンパスにも隣接することから、人や地域をつなぐ拠点としてのポテンシャルを持つ。本計画では、この既存都市ストックを集合住宅へと転換する。
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なぜその絶滅危惧空間を扱うのか(600文字以内)
ガソリンスタンドは、自動車と化石燃料を基盤とした20世紀の都市を支えてきた象徴的なインフラである。しかし現在、EV化やカーボンニュートラル政策の進展により、その役割は急速に縮小している。一方で、地下タンクや土壌汚染への対応など、解体・撤去には多大な費用と時間を要するため、営業終了後も容易に再開発されず、都市に取り残されるケースが増えている。今後、役目を終えたガソリンスタンドが都市に点在し、既存都市ストックの空洞化が進むことが予想される。しかし、幹線道路沿いや交差点付近に分散配置された立地性、大きなキャノピーが生む開放的な半屋外空間、地下タンクを有するインフラ性など、住宅へ転用できる潜在力は高い。本提案では、これらを解体すべき負の遺産ではなく、次世代の住まいへ転換可能な都市ストックとして捉え直す。
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どのようにその絶滅危惧空間を変異させるのか(1200文字以内)
本提案は、役目を終えたガソリンスタンドを集合住宅へコンバージョンし、「移動」を支えてきた都市インフラを「暮らし」を支えるインフラへと変異させる。既存のキャノピーや地下タンクなど、ガソリンスタンド固有の空間的特性を解体・撤去するのではなく、住宅の新たな機能として継承する。
大きなキャノピーは、住民の生活が街へとにじみ出す半公共的な「共用の縁側」へと転換する。食事や休憩、子どもの遊びなど、日常の行為を受け入れることで、住宅と街の境界を緩やかにつなぐ。既存の事務室はコモンキッチン・コモンダイニングへと更新し、住民が料理や食事を共にすることで、日常の中に自然な関係性を生み出す。
地下タンクは洗浄・無害化処理を施した上で、一部を各住戸の浴槽へ転換する。かつて化石燃料を蓄えていた器は、今度は水を蓄え、人の身体を癒やす住空間へと役割を変える。また、一部のタンクは巨大なプランターとして活用し、植物と微生物の働きを利用したファイトレメディエーションによって土壌を時間をかけて再生する。住民は植栽の管理を通して土地の修復に関わり、「住むこと」そのものが環境を再生する営みとなる。
こうしてガソリンスタンドは、単なる用途変更ではなく、化石燃料時代のインフラを次世代の居住インフラへと循環的に再編集する。社会に点在する既存ストックを活用することで、新規建設に伴う環境負荷を抑えながら、人と人、地域と暮らしをつなぎ、土地そのものを再生していく。これは、脱炭素社会における新しい時代の住まいのプロトタイプを提示するものである。
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都市遺構に住まう
都市に無数に存在するガソリンスタンドは、自動車社会を支えてきた重要な都市インフラである。
一方で、その多くは今後役割を失い、都市に取り残されていく。
本計画では、この既存都市ストックを住居へ転換し、居住・交流・防災を担う新しい生活インフラとして再編集することで、脱炭素社会における新しい時代の住まいを提案する。
一方で、その多くは今後役割を失い、都市に取り残されていく。
本計画では、この既存都市ストックを住居へ転換し、居住・交流・防災を担う新しい生活インフラとして再編集することで、脱炭素社会における新しい時代の住まいを提案する。
