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廃線守の家

かつて都市をつないでいた線路は、役割を終えると廃線となり、やがて都市の中から消えていく。

2005年に廃止された名鉄揖斐線は、現在では草木の生い茂る緑地帯となっている。

しかしその細長い土地を注意深くみてみると、
誰かが歩いて畦道をつくり、祠があり、ゴミ集積所があり、畑が耕され、農具小屋が建ち、物干し竿に洗濯物がかけられ、公園とつながっている。

廃線であっても廃空間では無い。むしろ、この緑地帯は「豊か」に思えた。
そうして誰かはこの廃線を維持していく。

彼は廃線守。
ここに住んで豊かな廃線を守っている。

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