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止まった風景のコンバージョン ― 震災後に取り残されたアワビ工場がはぐくむ建築の余白 ―

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K I
東日本大震災で被災し、保存されることも解体されることもなく、時間だけが止まったように取り残された建築を対象とする。敷地は宮城県石巻市牡鹿半島の港に隣接するアワビ加工場である。かつて港で水揚げされた海産物を加工し、漁港の営みを支えてきたこの建築は、津波によって役割を失い、現在も被災当時の姿を留めたまま風景の中に佇んでいる。それは震災遺構として保存された建築でも、再建された建築でもない。港の記憶を宿しながら、人々の営みから切り離され、静かに忘れられつつある「止まった時間」を抱えた建築である。

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