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どの絶滅危惧空間を扱うのか(300文字以内)
都市において閉業を余儀なくされ、解体費用等の問題から放置、あるいは駐車場やコンビニエンスストア等に転用され地域的な文脈が切断されている「ガソリンスタンド跡地」を扱う。具体的な提案として、都内幹線道路に面する土地・四角形敷地(約480㎡・TYPE E:独立・屋根と壁の分離型)を想定し設計を行こなう。街に開かれた大きなキャノピーと頑強な防火壁、車道からのアクセスは一方向という特徴を持つ。 想定する事業主は、土地の資産価値向上とコスト軽減を目指す「土地所有者」と、不動産利用権をブロックチェーン(RWA/NFT)で小口証券化・販売する「分散型所有プラットフォーム事業者」の共同事業体とする。
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なぜその絶滅危惧空間を扱うのか(600文字以内)
都市におけるガソリンスタンド跡地は、地下埋設タンクの撤去や土壌汚染の浄化義務に伴い、1,000万円以上に及ぶ高額な初期工事費用が発生するケースが多い。この経済的・物理的な障害により、閉業後は長期放置されるか、時間貸し駐車場やコンビニエンスストア、あるいは更地化による新築ビル開発といった単一的・消費的な使われ方がなされ、地域が培ってきた都市文脈の切断を引き起こしている。 しかし、都心6区におけるガソリンスタンドの空間分析から、この絶滅危惧空間には極めて高い都市空間的ポテンシャルが存在することが判明した。現存する店舗の多くは、周囲から物理的に独立した「独立建物(約8割)」であり、2方向以上の街路に接する「角地(約8割)」に位置し、かつ「低層」という立地特性を持つ。高層ビルが密集する過密な都市空間において、これらは貴重な光や風を通し、街路に対して高い視認性と開放性を提供する貴重な物理的資質を備えている。 また、従来の消費的な転用や単発的な開発による地域的な文脈の切断は、地域コミュニティの継続性や住民需要の充足という観点からも見過ごせない大きな課題となっている。 ガソリンスタンド特有の開放的な構造や空間の余白が持つ「物理的優位性」を活かすこと、そして地域コミュニティや住民需要を継承し「都市文脈の切断を阻止」すること。この二点こそが、本空間を対象として扱う理由と根拠である。
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どのようにその絶滅危惧空間を変異させるのか(1200文字以内)
本提案は、「既存構造」×「設え」×「権利システム」を統合し、所有のあり方を再定義することで、閉業したガソリンスタンドを持続的な活動拠点へと変異させる。
変異の手法:NFTを用いた分散所有と権利継承 第一の手法は、ブロックチェーン技術(NFT)を用いた「利用権の小口化と売買市場の構築」である。閉業後から新築建物が建設されるまでの間に「暫定利用期間」を定め、敷地の利用床面積や日数を小口のデジタルトークンとして発行・販売する。これにより、土地所有者は地下タンクの撤去や土壌汚染対策に必要な初期工事費用を早期に調達することが可能となる。同時に、個人や小規模事業者でも低価格で都市空間の「利用的な所有者」として参画できる枠組みを構築する。 第二の手法にして本提案の心臓部は、民法上の「地上権」と「賃借権」を制度として応用した「新築建物への床面積利用権の継承」である。暫定利用をいつ切り上げ、スクラップ&ビルドによる新築開発へ移行するかという最終決定権は、土地所有者が保持する。しかし、建物を建て替えた際にも、暫定期間に利用的な所有者が保持していた空間利用権は消滅せず、新築建物における一定割合の床面積の利用権へと優先的に割り当てられる契約をブロックチェーン上に組み込む。これにより、建て替えに伴う既存コミュニティの強制的な排除を防ぎ、人と用途を物理的な建築の枠を超えて引き継ぐ。
具体提案:3段階の変異
・1.暫定利用期:既存のキャノピーや防火壁を「ガソリンスタンド構造」として解体せずに継承する。その空間の内部に、軽量なコンテナや鉄骨造グリッドを組み合わせ、「シェアキッチン」「コインランドリー」「小口ロッカー」といった地域要請に応じた設えを配置する。地下タンクを撤去した後の空洞は埋め戻さず、補修を施して親水プールや雨水貯留池として再利用する。
・2.既存解体:周辺環境の変化や建物老朽化に伴い、地主の合意に基づき再開発を開始する。ここで利用者の権利変換スキームが発動し、利用権を保護した状態で新築工事へと移行する。
・3.新築ビル竣工期:竣工する新築建築の低層部を、暫定利用時の人や機能がそのまま移植されるよう設計する。上層部には、地主の収益基盤となる住居やテナントオフィスを積層させる。大屋根の空間スケールは、ピロティやアトリウムとして建築的な記憶を継承する。さらに、低層部の専有床はフリーアクセスフロアを採用した可変構造とし、トークンの売買に伴って内装や用途が継続的に更新され続ける空間を実現する。
社会実装された時の価値:本スキームが社会実装されることで、「都市文脈の切断阻止」と「経済的合理性」が高度に両立される。従来は更地化や単一的な開発によって失われていた地域の賑わいやコミュニティが、物理的な建物が姿を変えても途切れることなく継承される持続可能な都市更新が実現する。
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閉業ガソリンスタンドにおける「実践的な所有」の空間化 ― 分散型所有スキームを用いた暫定利用と新築建築への用途継承 ―
都市で閉業し、放置あるいは駐車場・コンビニ等へ転用されて地域的文脈を切断されている「ガソリンスタンド跡地」を扱う。具体には都内幹線道路に面する約480㎡の四角形敷地(TYPE E:屋根と壁の分離した独立型)を想定。街に開かれた大キャノピーと頑強な防火壁、車道からの一方向アクセスを特徴とする。事業主は、資産価値向上とコスト軽減を図る土地所有者と、利用権をブロックチェーン(RWA/NFT)で小口証券化する分散型所有プラットフォーム事業者の共同事業体とする。
跡地は地下タンク撤去・土壌汚染浄化に1,000万円超の初期費用を要し、その障壁ゆえに長期放置か、駐車場・コンビニ・更地化開発といった単一的で消費的な転用に陥りやすい。しかし都心6区の分析では、現存店舗の約8割が独立建物、約8割が角地、かつ低層という特性を持つ。過密な都市において光と風を通し、街路への高い視認性と開放性を担保する稀少な物理的資質である。この物理的優位性を活かし、地域コミュニティと住民需要を継承して都市文脈の切断を阻止することが、本空間を扱う根拠である。
「既存構造」×「設え」×「権利システム」を統合し所有のあり方を再定義する。閉業から新築までを暫定利用期間と定め、利用床面積・日数をNFTとして小口発行・売買する。所有者は初期工事費を早期に調達でき、個人や小規模事業者も低価格で都市空間の「利用的所有者」となる。核心は地上権・賃借権を応用した権利継承で、建替え後も利用権は消滅せず、新築建物の一定割合の床面積利用権へ優先的に変換される契約をチェーン上に組み込む。①暫定利用期:キャノピーと防火壁を継承し、内部にコンテナや鉄骨グリッドでシェアキッチン・コインランドリー・小口ロッカー等を配置。地下タンク跡の空洞は埋め戻さず親水プールや雨水貯留池へ転用する。②既存解体:地主の合意で再開発を開始し、権利変換スキームが発動する。③新築竣工期:低層部へ暫定期の人と機能を移植し、上層に住居・オフィスを積層。大屋根のスケールはピロティやアトリウムとして継承し、低層専有床はフリーアクセスの可変構造としてトークン売買に応じ用途が更新され続ける。物理的な建物が姿を変えても賑わいが途切れない、都市文脈の切断阻止と経済的合理性を両立する都市更新を実現する。
跡地は地下タンク撤去・土壌汚染浄化に1,000万円超の初期費用を要し、その障壁ゆえに長期放置か、駐車場・コンビニ・更地化開発といった単一的で消費的な転用に陥りやすい。しかし都心6区の分析では、現存店舗の約8割が独立建物、約8割が角地、かつ低層という特性を持つ。過密な都市において光と風を通し、街路への高い視認性と開放性を担保する稀少な物理的資質である。この物理的優位性を活かし、地域コミュニティと住民需要を継承して都市文脈の切断を阻止することが、本空間を扱う根拠である。
「既存構造」×「設え」×「権利システム」を統合し所有のあり方を再定義する。閉業から新築までを暫定利用期間と定め、利用床面積・日数をNFTとして小口発行・売買する。所有者は初期工事費を早期に調達でき、個人や小規模事業者も低価格で都市空間の「利用的所有者」となる。核心は地上権・賃借権を応用した権利継承で、建替え後も利用権は消滅せず、新築建物の一定割合の床面積利用権へ優先的に変換される契約をチェーン上に組み込む。①暫定利用期:キャノピーと防火壁を継承し、内部にコンテナや鉄骨グリッドでシェアキッチン・コインランドリー・小口ロッカー等を配置。地下タンク跡の空洞は埋め戻さず親水プールや雨水貯留池へ転用する。②既存解体:地主の合意で再開発を開始し、権利変換スキームが発動する。③新築竣工期:低層部へ暫定期の人と機能を移植し、上層に住居・オフィスを積層。大屋根のスケールはピロティやアトリウムとして継承し、低層専有床はフリーアクセスの可変構造としてトークン売買に応じ用途が更新され続ける。物理的な建物が姿を変えても賑わいが途切れない、都市文脈の切断阻止と経済的合理性を両立する都市更新を実現する。
