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どの絶滅危惧空間を扱うのか(300文字以内)
「空き地」について少し焦点を絞って考えてみる。
日本の都市には、戦後の鉄道・高速道路・宅地造成によって生まれた無数の「法面」が存在する。
不整形かつ傾斜地であるため開発価値が低く、維持管理の対象としてのみ扱われていることが多い。
都市の高密度化が進み、一般的な空き地が次々と姿を消していく一方で、こうした法面は人知れず都市の中に残り続けている。まさに都市の「残余空間」ともいえる存在だ。
通勤電車の車窓からこれらの法面を眺めるうちに、私たちはそれらを単なる使い残された土地ではなく、日本特有の都市インフラが生み出した風景として捉えるようになった。 -
なぜその絶滅危惧空間を扱うのか(600文字以内)
鉄道や高速道路、宅地造成によって生まれた法面は、列車の車窓から毎日眺められているにもかかわらず、人が立ち入ることはなく、その多くは防草シートやコンクリートで覆われ、「管理されるだけの空間」として存在している。
法面は未利用地ではない。安全性を維持するため、除草やシートの更新など継続的な維持管理が必要であり、多くの費用と労力が費やされている。しかし、その管理の目的は土地を活用することではなく、「何も起こらない状態」を維持することにある。人口減少や維持管理コストの増加が進む日本において、このような一方向的な管理のあり方は持続可能とは言えない。
一方で、法面は都市全体に点在し、鉄道や道路に沿って連続する潜在的なネットワークでもある。本提案は、都市と自然を分断する境界として扱われてきた法面を、生態系や人の営みを受け入れる空間へと読み替えることを目指す。見えているのに存在しない風景を、都市の新たな資源へと変異させることが、このプロジェクトの出発点である。
本提案では、「法面」の代表例として山手線沿線の鉄道法面を対象とする。 -
どのようにその絶滅危惧空間を変異させるのか(1200文字以内)
法面に新たな「開拓者」を迎え入れるとしたら、どのような未来が生まれるだろうか?
都市部に存在する法面放棄地に山岳動物であるヤギを招待する。近年エコな除草方法として空き地へのヤギの放牧が注目されている。それを傾斜地でやってみるとどうなるだろう。まずは防草シートを引き剥がすところから始めよう。
Phase 1 -開拓時代-
木陰のない法面には、ヤギの休憩スペースが必要だ。防草シートを転用した簡易の屋根を作る。透水の防草シートは重ねる枚数に応じて、通風、集水、防水の役割を担う。
水はどうか。お手製の集水ネットで集めた雨水をフィルタリングしたい。元来岩の上に生息していたヤギは自然石の上で生活することで爪のお手入れをしていたらしい。自然石、砂利、砂と層を作ったヤギのカーペットをそのままフィルターとして使おう。
法面の雑草を食べながら糞をする。ヤギの糞尿は時間が経つと肥料となり土地を耕す。
Phase2 -発展時代-
開拓者のヤギに続いて小さなアーバンガーデンを開くのはどうか。肥沃になった土地。翌年に果樹を植えてみる。いよいよ隣人との共同生活が始まる。
ヤギのために設えた小屋は、アーバンガーデンのためのプランターやベンチとして転用される。法面の特有の傾斜は段々畑のための重力灌水に早変わり。雨水をフィルタリングして農業用水として使う。開拓時代の知恵である。
クライアントはそうだ。鉄道会社に出資してもらおう。数年分の管理費を開始資金として、活動を始める。手間だけがかかり価値のなかった場所が、地域価値につながるのだ。
Phase3 -未来-
役目を終えた開拓者は次なる法面へ。山手線の沿線に広がるヤギとヒトの共同空間。
鉄道インフラに沿って領土を拡大していく。
Cohabiting the Uninhabitable -居住不可能な場所と共に暮らす。
これからの都市での共生を考える。
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Cohabiting the Uninhabitable -法面の開拓者たち
法面に新たな「開拓者」を迎え入れるとしたら、どのような未来が生まれるだろうか?
都市部に存在する法面放棄地に山岳動物であるヤギを招待する。近年エコな除草方法として空き地へのヤギの放牧が注目されている。それを傾斜地でやってみるとどうなるだろう。まずは防草シートを引き剥がすところから始めよう。
Cohabiting the Uninhabitable -居住不可能な場所で共に暮らす。
これからの都市での共生を考える。
都市部に存在する法面放棄地に山岳動物であるヤギを招待する。近年エコな除草方法として空き地へのヤギの放牧が注目されている。それを傾斜地でやってみるとどうなるだろう。まずは防草シートを引き剥がすところから始めよう。
Cohabiting the Uninhabitable -居住不可能な場所で共に暮らす。
これからの都市での共生を考える。
