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どの絶滅危惧空間を扱うのか(300文字以内)
今、社会から減少しつつあるガソリンスタンドを扱います。特に今回は鴨川にあるガソリンスタンドを敷地として設定することで、将来的に鴨川の自然をこの場所に誘致することを想定しています。
事業主としては、ガソリンスタンドのオーナーがこの事業を長期的に展開するということを想定しています。 -
なぜその絶滅危惧空間を扱うのか(600文字以内)
ガソリンスタンドは石油需要の減少や後継者不足、地下タンクの更新費用などの理由から減少傾向にあります。加えて閉業したガソリンスタンドは取り壊されることなく放置されている様子を多々見かけます。理由としては、石油漏れで汚染された土壌を浄化するには多額のコストがかかるからです。
そのため取り壊すわけではなく、ガソリンスタンドという石油社会の象徴を土台に、新たな時代が始まるということを体現した空間を作ることを考えました。 -
どのようにその絶滅危惧空間を変異させるのか(1200文字以内)
今回の提案では、先ほども述べたようにガソリンスタンドを取り壊すわけではなく、ガソリンスタンドの耐用年数を迎えたら集合住宅へ転用することを想定しています。集合住宅へ転用を見据えた長期的な計画とすることで土壌浄化にかかるコストの事業者負担を減らすことを想定しています。
また土壌浄化はガソリンスタンドの営業中も行えるバイオレメディエーションを実装します。本敷地は特に地下水が豊富な土地であるため、バイオレメディエーションの中でも地下水循環方式を採用しました。
また、今回の提案ではガソリンスタンドのキャノピーをただの大屋根にするのではなく少量の土壌を敷いた人工地盤とします。吊るされた人工地盤には、ガソリンスタンドの営業終了まで人は入ることはないため、鴨川から種子が運ばれ鴨川と同様の自然が築かれていきます。このガソリンスタンドのキャノピーには今まで見ることのなかった青々とした鴨川の自然長い年月をかけて広がります。
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鴨川の誘致 減少するガソリンスタンドを自然に戻しながら集合住宅にする提案
ある夏の日、高野川横のガソリンスタンドのキャノピーの上に自生している植物たちを見かけました。
人間の手の届かない場所で生き生きと育つ植物たちの様子が強く印象に残っていて、この風景の続きをここに作りたいと考えはじめました。
いま、街なかからガソリンスタンドが少しずつ姿を消しています。地下タンクの更新にかかる費用や、エネルギーシフトによる需要の減少、そして撤退時にのしかかる土壌浄化の義務など理由はさまざまですが、解体されることもなく放置される遺構をしばしば見かけるようになりました。
高野川の傍らに立つこのガソリンスタンドも例外ではなく、いずれ地下タンクの耐用年数を迎え、その役目を終える日が来るはずです。地球環境に大きな影響を与えてきた石油社会の終焉を前に、私たちは残されたインフラを通して、どのように自然と向き合い直すべきなのでしょうか。
現代の社会では、環境問題はしばしば数値的な目標として語られ、トップダウンでの改善が進められています。しかし、どれだけ数値上の環境性能が向上しても、それはどこか遠くの世界の出来事のようで、私たちの普段の生活のなかで実感できるものではありません。
エコなどの言葉で植えられた自然は確かに一時的な彩りを与えるかもしれませんが、守りたいと思う豊かさに繋がることは少ないように感じれらます。
私たちが無意識に惹きつけられる自然とは、もっと生々しい「生態系の連鎖」のなかに存在しているはずです。だからこそ、この場所には単なる緑化ではなく生態系の連鎖の中に存在する鴨川を誘致する必要があります。
この場所に誘致された自然は鴨川と同様の生態系を長い時間をかけて築いていきます。
春になったら菜の花が咲き、冬には鴨川の流量が少なくなるように井戸の水が減る。鴨川のダイナミズムと呼応するように変化し続ける土地に身を置くことで私たちは本当の意味での親自然的視点を得ることができるのではないでしょうか。
人間の手の届かない場所で生き生きと育つ植物たちの様子が強く印象に残っていて、この風景の続きをここに作りたいと考えはじめました。
いま、街なかからガソリンスタンドが少しずつ姿を消しています。地下タンクの更新にかかる費用や、エネルギーシフトによる需要の減少、そして撤退時にのしかかる土壌浄化の義務など理由はさまざまですが、解体されることもなく放置される遺構をしばしば見かけるようになりました。
高野川の傍らに立つこのガソリンスタンドも例外ではなく、いずれ地下タンクの耐用年数を迎え、その役目を終える日が来るはずです。地球環境に大きな影響を与えてきた石油社会の終焉を前に、私たちは残されたインフラを通して、どのように自然と向き合い直すべきなのでしょうか。
現代の社会では、環境問題はしばしば数値的な目標として語られ、トップダウンでの改善が進められています。しかし、どれだけ数値上の環境性能が向上しても、それはどこか遠くの世界の出来事のようで、私たちの普段の生活のなかで実感できるものではありません。
エコなどの言葉で植えられた自然は確かに一時的な彩りを与えるかもしれませんが、守りたいと思う豊かさに繋がることは少ないように感じれらます。
私たちが無意識に惹きつけられる自然とは、もっと生々しい「生態系の連鎖」のなかに存在しているはずです。だからこそ、この場所には単なる緑化ではなく生態系の連鎖の中に存在する鴨川を誘致する必要があります。
この場所に誘致された自然は鴨川と同様の生態系を長い時間をかけて築いていきます。
春になったら菜の花が咲き、冬には鴨川の流量が少なくなるように井戸の水が減る。鴨川のダイナミズムと呼応するように変化し続ける土地に身を置くことで私たちは本当の意味での親自然的視点を得ることができるのではないでしょうか。
