CREATIVES

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ambient friendと過ごしてみる。

その他
都市の街中では、カンカンと、車や信号機、工事などの硬い音が鳴り響く。街は私の知らない速度で先へと進んでいく。建物やモノ、出来事は次の流行を先取りしながら、人々を消費のサイクルへと誘い込む。目まぐるしく変化する都市の中で、私はポツンと一人取り残されたように感じていた。その時私は、柔らかく、ただ隣に佇んでくれる存在が欲しかった。そうして生まれたのが架空の生命体《ambient friend》である。《ambient friend》は、笑いも怒りもせず、ただまっすぐに眼差しを寄せてくれる。

《ambient friend》、通称「フレンズ」は、地球の資源と戯れることを好み、人間が生み出した道具を遊び道具へと変えてしまう存在である。本作品では、鑑賞者が柔らかな「フレンズ」を手に持ち、自らが空間を歩きながら家電製品へと近づけていく。「フレンズ」は、人間には直接知覚できない電磁場を音へと変換する。鑑賞者は目には見えない電磁場から生じる音を手がかりに、どこで、どのような音が立ち上がるのかを身体的に確かめていく。
鑑賞者が「フレンズ」を介して近づき、その音に耳を澄ませることで、普段私たちが便利な道具として使用している家電製品が音響オブジェクトとして立ち現れる。同時に、その背後にある電気、技術、資源、生産、消費といった、日常生活の中で意識されにくい環境の存在も浮かび上がる。

本作品における「ふれる」とは、柔らかな「フレンズ」を手に持ち、「フレンズ」を介して家電製品との距離を測り、自ら身体を動かし、音の変化を聞きながら、目には見えない電磁場を含む技術環境の存在を確かめることである。無邪気に家電製品と遊ぶ「フレンズ」と、そこから鳴り響くノイズとのあいだで、鑑賞者は身近な環境と出会い直す。

私たちは、効率化され最適化された生活環境の中で、何を選択し、何を感じ、どのように行動しているのだろうか。《ambient friend》と過ごしながら身の回りのモノにふれ直すことで、人とモノ、環境との関係を捉え直す場を立ち上げる。

習作《ambient friendがいる生活》

鑑賞者が体験する様子1

鑑賞者が体験する様子2

鑑賞者が体験する様子3

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