CREATIVES

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TOUCH LOG 現代煩悩標本室

こころが動いたとき、からだには何が起きているのか。本作は、その微細な変化を可視化します。

私たちのこころは絶えず動いています。

誰かに会いたい。もっと知りたい。うれしい。ほっとする。スマホを見たい。不安になる。腹が立つ。認められたい――

そうした、私たちを内側から動かす力=煩悩は、頭の中だけで起きているわけではありません。

頬がゆるむ、胸がひらく、呼吸が深くなる。あるいは、喉がつまる、奥歯に力が入る、肩が上がる、みぞおちが締まる――

快い感情も不快な感情も、からだのどこかに小さな反応として現れます。

坐禅や瞑想、マインドフルネスでは、呼吸や姿勢、感覚、思考の移り変わりに注意を向けます。このような実践を重ねると、ふだんなら見過ごしてしまう、こころとからだの微細な接触に気づくことがあります。

本作では、曹流寺の坐禅会に参加した参禅者から、こころが動いた瞬間、からだのどこに、どのような反応が現れたのかを採集し、一枚ずつカード形式の標本にしました。

さらに、鑑賞者のからだに生じた反応を「二次接触ログ」として記録します。参禅者のこころとからだの痕跡が残されたカードを読んだとき、鑑賞者は、自分のからだに起きた変化へ注意を向けます。

「不安になった/みぞおちが締まった」という記録を読んだとき、自分は喉に反応するかもしれない。胸がざわつくかもしれない。あるいは、言葉にしにくい違和感だけに気づくかもしれません。

その反応を、カードごとのQRコードから匿名で残す仕組みです。反応が現れた場所とその種類を選び、他者の痕跡にふれたことで自分の内側に生じた、微細な変化を記録します。

他者のこころがからだにふれた記録を読む。その瞬間、自分のこころが自分のからだにふれはじめる。

本作は、その連鎖が生まれる場をつくります。

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