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石への恐怖
島の風景の中で石に触れ、抱え、寄り添い、ときに石そのものを演じる身体パフォーマンスによる映像作品です。石を投げることが他者への暴力であると同時に、「男らしさ」を示す行為として周囲から求められる状況に着想を得ています。映像ではその暴力を直接再現するのではなく、石を、他者の視線や社会的な期待によって動きを制限される身体の象徴として捉えています。重く硬い石と身体が触れ合い、その形や動きが重なっていくとき、演じる者と演じられる物、動く身体と動けない身体の境界が曖昧になります。そこに現れるのは、自分を表現することへの恐れや、周囲の期待に応えられない不安、一歩を踏み出す前のためらいです。言葉やナレーションを用いず、風景、身体、石の関係を通して、他者の視線の中で自分自身のあり方を探ろうとしています。
