CREATIVES

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東京カーテン

その他
“溶け込む伝統”

東京くみひもを「括る」「束ねる」から「飾る」「仕切る」の用途へ変換し、
ストリングカーテンという現代の生活スタイルに落とし込みました。

東京らしさをビルを用いて表し、どんな部屋にも馴染むよう主張しすぎない
シンプルなテキスタイルにまとめました。カラーは可能であれば4色展開を望みます。
これは1つに、美術館で並べて展示したとき、より都市感が出せるのと
もう1つに、四季を表している意図があるからです。
各シーズンで街の装いがガラリと変わる東京は、ひときわ季節に敏感である印象があります。
ビルという人工的なモチーフでも季節を彩ることができればと思いました。

そして、このデザインの最大のポイントは不規則なパターンとグラデーションです。
世の中に出回るストリングカーテンは、機械作業の技術やコスト面からか規則的なパターン、
単一色またはメリハリのある色の切り換えのものが大半です。
それらに対し、職人の手作りならではの柔らかな色の切り換えを生かせば
今までにない優しく美しいカーテンになることが期待できるのではないでしょうか。

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