ついにぼくの番が来た。この広い世界から命を授かって誕生という旅に出ようとしている。本当はすごく心細くて不安がいっぱい。どんなふうに、何処に行くのかまったく分からない。けれどもそんな不安な気持ちを何処までも遠くに連なる世界が癒してくれる。ここには不思議な光景がいっぱいだ。七色の星が輝き、いくつもの銀河があり、輝く生き物が浮遊し、そして光がたくさん溢れている。なんてすばらしいのだろう! ぼくは決してこの世界のこと忘れない。ぼくの体の中に光の輝く球として留めて置かなければ。
ああ、もう時間が無い! 旅立ちの時が迫っている。