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高齢化する社会とは?

グラフィック
作者:TakashiTokumaさん

■解説
2012年と2055年の人口構成を、年齢4区分別に人口数と人口割合で比較。

40年後の日本では人口が4000万人減少し、 60歳以上の人口割合が50%を越える超高齢化社会といわれています。 予測データの人口割合を見る限り確かにその通りなのですが、 人口総数を見ると実は60歳以上の人口はさほど増えていません。 この実数の変化に注目して社会を考えると、 新しい未来の姿が見えてくるはずではないでしょうか。

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キタル超高齢化社会向けて、今以上に高齢者のためのインフラ整備が強く叫ばれたり、人口減少による悲観的な経済予測などが報道されたりしていますが、、、、高齢者の実数自体はさほど増えないのですから、高齢者のためのサービスに関して(より質の向上は求められるでしょうが)今以上に拡充する必要はないのかもしれません。

コドモ達が減ることは確実ですが、少人数だからこそ、ゆとりある良質な教育をしっかりと受けることが可能になってくるのではないでしょうか?労働人口も減少しますが、コドモの減少により待機児童も減ることになれば、幼児をもつ母親たちが今以上に社会で働くこともできます。母親、女性達の社会進出が本格的に浸透していくことで、実質の労働者の数が劇的に減ることはないのかもしれません。ただし、労働者の人数が減っていくことは避けられないので、我々ひとりひとりが付加価値が高く効率的な仕事が求められてくるでしょう。それら実現していけば、豊かな社会を新たに構築することができるはずです。人口減少は様々な社会の質的変化が起きていきますが、より成熟したゆとりある社会へ移行するひとつの要素のひとつなのかもしれません。

■利用したデータ
参照/総人口,年齢4区分別人口および年齢構造係数(国立社会保障・人口問題研究所)

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