クリエイターが活躍する仮想空間

作者：ykhirosimaさん

■解説
「初音ミク」という音声合成を利用した歌手
キャラクタが、世界進出までしている。それを
支えているのは、キャラクタのＣＧ作成者やア
マチュアの作詞、作曲家だ。
　たった一つのキャラクタに１００人を超える
クリエイターが関わるという、今までにはない
文化創造が起きている。
　ところが、これらのクリエーターはほとんど
が無報酬で、趣味で楽しむことが報酬という人
たちだから、職業としてはなりたってはいない。
　「クリエイティブ産業」として成長させるに
は、「趣味と実益」が伴っていなければならな
い。
　そこで、スーパーコンピュータを利用して、
仮想空間を作る。
　仮想空間には、過去、現在、未来の世界が再
現されている。
　普通、仮想空間といえば、「アバター」とい
う人形キャラクタを多くの人が操作して行動さ
せるのだが、ここでは、すべての人が自動で行
動している。
　これは、ビデオゲームでも歩行者などで、す
でに実現している。
　そこに、人が考えた行動を指定したキャラク
タを登場させて、撮影していけば、映画が制作
できる。
　仮想空間を作ることを公共事業にすれば、誰
にも迷惑をかけることなく、建設などができ、
雇用が生まれる。
　現在の都市を再現しておけば、現実の都市が、
災害で壊滅しても、都市の復興に役立てること
ができる。また、仮想空間内で災害をシミュレー
ションして、防災計画に役立てることもできる
だろう。（これは、すでに行われているようだ
が、産業として利益を得るようなものではない）
　現実社会をいくら整備しても、土地には限界
があるし、老朽化の問題もあるが、仮想空間に
は、こうしたことがまったくなく、最初のコス
トは膨大になるかもしれないが、ＣＧデータの
再利用などがいくらでもできるので、もとはと
れる。
　日本の産業は、次々に海外に追い越されてい
る今、日本人に残っているのは創造能力だと思
う。

■利用したデータ
特になし。
「日本のクリエイティブ産業の特徴を表現してください」
の概要を参考にしました。