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倉敷モジュール

その他
倉敷帆布の、1から11号まで厚さのバリエーションが明確化されている特徴に着目した。素材というのは仕様が変われば用途が代わり、それに応じて人との接点も変わる。例えば、「厚さが変わると糸が太くなる分、布の面に影ができる。それにより同じ色の糸でも違う色に見える。」や「用途が多岐に渡るため、実は色々なところで人との接点を持っている。それを“まるで”という表記で見える化する。」など、人にもっと素材を意識してほしい、周りに存在しているもの、触れているものにもっと目を向けてほしいという想いから、このアイディアを考えた。記憶にはあるけど気付かないことに気付かせてあげることで、またひとつ生活が豊かになるのではないかと思う。メッセンジャーバッグを媒体にしたのは、布の厚さに対して、つくりが柔軟であり、用途が多種多様に変化するところからである。

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