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Arque
Arqueは「平衡感覚能力を補綴する拡張身体としての人工尾」というコンセプトで作られた、人間のための尻尾デバイスである。
私たち、人間の祖先は自然環境に適応するように進化をしてきた。
現在の人間の体には進化の過程で役割を失って退化した器官の名残がいくつも存在する。
その内の一つが尻尾である。
多くの脊椎動物が共通して持つ尻尾という器官は、その尻尾を持つ動物により多岐にわたる。
だが一方で、尻尾により重心位置を調整することで平衡能力を向上するという役割は共通して備わっている。
人間が拡張身体として尻尾を生やし、平衡維持能力を高めることができれば、
身体感覚/活動にどのような変容が起きるのだろうか。この作品では人工尾を義手や義足のような人工装具として位置付け、人間の新しい身体のカタチとして提案する。
本システムは尻尾に内蔵された4つの空気圧式人工筋肉をエアーコンプレッサーで加圧することで駆動する。本体はPLAを用いて3Dプリントされた骨格パーツと天然ゴムを用いた人工筋肉で構成され、使用者の体重に応じて鉛を荷重として骨格パーツに搭載する。重量は2~3kg。制作年は2019年3月。
私たち、人間の祖先は自然環境に適応するように進化をしてきた。
現在の人間の体には進化の過程で役割を失って退化した器官の名残がいくつも存在する。
その内の一つが尻尾である。
多くの脊椎動物が共通して持つ尻尾という器官は、その尻尾を持つ動物により多岐にわたる。
だが一方で、尻尾により重心位置を調整することで平衡能力を向上するという役割は共通して備わっている。
人間が拡張身体として尻尾を生やし、平衡維持能力を高めることができれば、
身体感覚/活動にどのような変容が起きるのだろうか。この作品では人工尾を義手や義足のような人工装具として位置付け、人間の新しい身体のカタチとして提案する。
本システムは尻尾に内蔵された4つの空気圧式人工筋肉をエアーコンプレッサーで加圧することで駆動する。本体はPLAを用いて3Dプリントされた骨格パーツと天然ゴムを用いた人工筋肉で構成され、使用者の体重に応じて鉛を荷重として骨格パーツに搭載する。重量は2~3kg。制作年は2019年3月。