Hopping Love

／／ねずみの娘は踊るような恋をしました。恋をしたのは素敵な素敵な隣街の王子様でした。寝ても覚めてもあの人を想う日々が続きました。住む世界が違おうとも、見る世界が違おうとも、ねずみの娘は王子様を想い続けました。たとえ願いが叶うまいが、ねずみの娘は王子様のことを考えるだけで幸せな気持ちになれたのです。夢見るねずみの娘は毎日あの人への想いを、すす汚れた薄暗い屋根裏部屋の隅から歌い続けるのでした。／／