ゆきしろ王子とほうき星

猫の王子さま、ゆきしろ王子はお城のテラスから

空を眺めていました。

あっ！！ほうき星だ。

ほうき星がながれてきました。

ゆきしろ王子は、ほうき星のしっぽをつかまえました。

ねえ君。一緒に遊ぼうよ。

僕の友だちになってよ。

ほうき星はばたばたあばれています。

ねえどうしたの？

ほうき星は言いました。

お願いだからしっぽをはなしてください。

こちょばしくてこちょばしくて。

ああごめんね。

しっぽをはなしてもらうと、ほうき星はほっとして

ひといきつきました。

私は旅の途中なんです。

願いを叶えるただひとりのひとを探しているんです。

それは誰だか分からないけど、きっと出会えば

分かるはずです。

ちょっとの間で良かったら、遊びましょうか？

ゆきしろ王子は飛び跳ねて喜びました。

ほんと！！じゃあね。かくれんぼ♪

そして、ふたりのかくれんぼがはじまりました。