COMPETITION

HANPU! オカヤマ PROJECT - 倉敷帆布のプロダクトデザイン募集 

HANPU! オカヤマ PROJECTは、倉敷産の帆布をクリエイターの視点から捉え直し、新しい価値を見いだすプロジェクトです。約130年間変わらぬ製法で、職人の手間ひまをかけて作られている帆布。その価値を未来につないでいくためのクリエイティブなアイデアをお待ちしています。

結果発表 2014/09/30(火) - 2014/11/24(月)

130年間変わらぬ製法でつくられた素材から、新しい未来を紡ぐ。

岡山県倉敷の伝統の素材である帆布を題材に、地域と全国のクリエイター、売り手がつながることを目的としたデザインコンペティション「HANPU! オカヤマ PROJECT ~クリエイターとつくる岡山発の帆布デザイン~」。帆布という素材の未来をつくるべく、100名近いクリエイターから合計123点の作品が集まりました。

プロダクトデザインにとどまらない柔軟な視点からジャッジ

集まった作品は、どれもハイクオリティな表現のものばかり。今回は、プロダクトが専門ではない方々に審査員を依頼し、新しい発想のデザインを評価していただきました。全員一致で決定した作品はもちろん、審査員の専門的な知見から、特に高く評価していただいた作品など、白熱した審査が繰り広げられました。

優れたデザインが多いだけに結論を出すのは容易ではありませんでしたが、「帆布であるということをしっかり考え抜かれているか」「帆布の未来が面白くなりそうか」「岡山に行きたくなるようなものづくりになっているか」・・・と審査員それぞれの視点やアイデアが交錯する審査となりました。最終的に、帆布としての素材の特性、販売を見越した際のインパクト、そして何より審査員をあっと言わせる斬新な発想が選出のポイントとなり、5点の採用が決定しました。

プロジェクトへの総評

南條史生さん(森美術館館長)

日本は、ものづくり大国って言われていますけど、本当にこれからだと思うんですよね。地方がいろんなものをつくっていく。独自性のあるものをつくっていく。そうすると、東京にはないものができてくる。それが全国に広がっていったときに、極めてユニークな国になっていくと思うんですね。すると次第に、例えば海外からくる観光客にしても、東京に来るんじゃなくて、岡山に行ってよう、○○に行ってみよう。となってくるでしょうね。日本がかつて、江戸時代に爛熟した文化を形成したように、独自の世界を形作っていくことになると思うんですね。これからはそういう日本にしていくといいと思っています。

伊藤直樹さん(PARTY CEO/京都造形芸術大学教授)

毎日こういうアイデアを考えているので、客観的に見れないんですよね。つい自分だったらどう考えるのか、を考えてしまいます。「この手があったか!」と嫉妬するものも結構あって、そういうアイデアが素敵だなと思いました。いくつかの作品には、「やられたな」と思うものもありました。帆布の未来は、このコンテストをきっかけに変わっていければ、もっと面白くなると思いますね。これからも応援していきたいと思います。

川田十夢さん(AR三兄弟長男)

今回入選した作品とそうでない作品があると思うんですけれど、どれも着眼点が面白くて、その違いは、「布地であるべきかどうか」ということをすごく考えられているかどうかだったと思います。こういう手触りのあるデザインって、クリエイターの人は意外と考えないことがあるかと思うんですけど、これを機会に宿題のように考えてみると面白いと思います。僕もしっかり考えないとなと思いました。

晴れて受賞となった5作品は、プロトタイプの制作を経て、来年度にイオンモール岡山にてプロジェクト展示会を行う予定です。

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