加工・素材について
レザースリッパのデザインを考える上で大切な、素材と加工についての情報をまとめました。
素材について:
今回のプロジェクトでは、アッパー(甲部分)に染めや塗装をしていないヌメ革を、底部分には床革(とこがわ:表面がざらざらしています)を使用します。天然の牛革を使用するので、色みや表面の状態は個体差があります。革の厚みは約3mmです。
デザインに使える加工方法:
1. アートワークをプリントする:UVプリンター
アッパーと底側の表面に、グラフィックや写真、イラストなどをフルカラーで印刷できます。プリンターはローランドDGの高精度UV-LEDプリンター「LEF-20」を使用します。画像解像度は最高で1440dpiまで。
*CMYKインク:透明なので、直接プリントするとプリント色に地の革の色が重なります。*白インクについて:色を鮮明にしたい場合は、白インクの上にカラーインクをプリントできます。*グロスインクについて:カラーの上にグロスを重ねることで、プリント面をツヤツヤにできます。グロスを重ねてプリントすることで、印刷面を「ぽっこり」させることができます。グロスのみのプリントもできます。
2. スリッパの形をアレンジする
つま先をオープンにしたり、形そのものを変えるなど自由にアレンジできます。形状をアレンジしたい場合は、KULUSKAさんのサイトにあるアプリからベクターデータを入手し、改変して下さい。改変用のソフトウエアはAdobe IllustratorもしくはINKSCAPE(フリーソフト)をおすすめします。
3.レーザーカッターで彫刻する
レーザーで彫刻すると、焼き印のような仕上がりになります。
4. 手作業でカスタマイズ
刺繍、ハンドカット、スタッズなど…自由にアレンジしてください。
*今回は染めていない革のみを使用します。以下はクルスカさんのこれまでのワークショップで制作された参考作品です
5. 1〜4を組み合わせる
レーザー彫刻をした上からプリントを重ねたり、刺繍をしたり…自由にデザインをカスタマイズして下さい。
参考:UVプリント+レーザー革見本
上側のカラーチャートはCMYKインクのみ、下側のカラーチャートは白インクの上にCMYKインクをプリントした場合です。
画像編集ソフトについて:
Adobe Illustrator, Adobe Photoshop, INKSCAPE(フリーソフト)を推奨しています。