【12/14(火)更新】:ファイナリスト発表しました!詳細はこちら
今年のテーマは、
「ポストリアリティとノーノーマル」
3次元空間での新たなクリエイティブ表現と体験のデザインを開拓するプロジェクト/コミュニティNEWVIEWは、ファッション/カルチャー/アート分野のXRコンテンツ・アワードの第4弾「NEWVIEW AWARDS 2021」を開催します。
テーマは、「ポストリアリティとノーノーマル」。制作のプラットフォームは、あらゆる表現フィールドのアーティストに空間表現の場を提供するVR/AR/MRクリエイティブプラットフォーム「STYLY」(https://styly.cc)です。
2018年に始動したNEWVIEW AWARDSは、過去3年間で世界15ヶ国計622作品がエントリー。
未だ表現の黎明期にあるXRシーンにおいて、表現や体験を新たに拡張する野心的なチャレンジを期待しています。
審査員長メッセージ
「ポストリアリティはノーノーマル 」〜新しい創造の地平を求めて 宇川直宏(DOMMUNE)
2021年、あらゆるリアリティは改定された。急速に深化した情報社会に起こったパンデミックは、感染が広がるとともにインフォデミックな風景を垣間見せながら鎖国の世界を現出させた。国家も都市も生活環境も何もかもに交流制限が与えられ、全てはリモート、そしてソーシャルディスタンシングを強いられて、人々は個(弧)であることを見つめ直した。そして立ち現れたのが所謂ニューノーマルである。このコンビニエンスなマジックワードに人々は翻弄されながらも、未来を展望し世界に変革を求めた。ミーティングプラットフォーム、ライヴストリーミング、メタバース、デジタルツイン、ミラーワールド、そしてクロスリアリティ、新たな人と人との距離、人と世界との距離、人と現実との距離…。私たちの目の前に現れた"新しい常態"が映し出す現実とは、個々がそれぞれ体験しているクオリア(質感)に基づいている。この感覚意識によって、脳内に投影される世界は、全く独自的な質的彩(いろどり)に満ち溢れている!そう、<ポストリアリティ>は<ノーノーマル>であるのだ。<新しい現実>は<普通のない世界>であるといえよう!!!!!! それぞれの質感で描き出す真の多様性が生み出したXRの世界には、標準や基準、規範やスタンダードは存在しないのだ!!!!!!! このコンペティションでは、既存のリアリティから逸脱し、現実との変質を表現する繊細で柔軟な"想像"力、 また、主題的、時間的、空間的に現実を超越する"創造"力を評価したい!!!!!!!
審査基準
・超越:主題的、時間的、空間的に現実を超越する"創造”力
・逸脱:標準や基準、規範やスタンダードから逸脱する"突出”力
・変質:現実との変質を表現する繊細で柔軟な"想像”力
賞について
2021/09/14に追加されたプライズの詳細はこちら。
https://awrd.com/award/newviewawards2021/tab/prize
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GOLD グランプリ
1作品 / 賞金20,000USD
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SILVER 準グランプリ
3作品 / 賞金5,000USD
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PARCO PRIZE
PARCO PRIZEは、PARCOと共同でAR作品を制作し、渋谷PARCOに展示をする権利です。
パルコはNEWVIEWで生まれたアートワークを発信する場の提供を通してクリエイター支援を行っています。
過去同賞を受賞したVR空間デザイナーDiscont氏やオノ夏キ氏の作品制作・展示を実施、本年は2020年度の同賞受賞者も0b4k3氏の作品展示を予定し現在制作を進行しています。 -
SUPER DOMMUNE PRIZE
SUPER DOMMUNE Prizeは、SUPER DOMMUNEでの番組化の権利を提供します。Prizeオーナーである宇川氏が選出します。
全体スケジュール
以下のスケジュールで作品を募集、審査予定です。
募集期間 |
2021年8月10日(火)12:00~ 2021年11月1日(月)12:00(日本時間正午) |
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ファイナリスト作品発表 |
2021年12中旬予定 |
最終審査結果発表・授賞式 |
2022年1月予定 |
審査員
宇川直宏
現”在”美術家|DOMMUNE主宰
1968年香川県生まれ。現”在”美術家。映像作家、グラフィックデザイナー、VJ、文筆家、大学教授など、80年代末より、さまざまな領域で多岐にわたる活動を行う。2001年「Buzz Club: News from Japan」(MoMA PS1・ニューヨーク)、「JAM: Tokyo-London」(Barbican Art Gallery・ロンドン)に参加して以来、国内外の多くの展覧会で作品を発表。2010 年には、日本初のライブストリーミングスタジオ兼チャンネル「DOMMUNE」を個人で開局。記録的なビューワー数で国内外にて話題を呼び、2011年文化庁メディア芸術祭推薦作品に選出される。宇川はDOMMUNEスタジオで日々産み出される番組の、撮影行為、配信行為、記録行為を、自らの"現在美術作品"と位置づける。2016年アルスエレクトロニカ(オーストリア/リンツ)のトレインホールにステージ幅500Mのサテライトスタジオ「DOMMUNE LINZ!」を開設、2019年、瀬戸内国際芸術祭にてサテライトスタジオ「DOMMUNE SETOUCHI」を開設。どちらも大きな話題となった他、これまでDOMMUNEは数々の現代美術の国際展に参加し、ロンドン、ドルトムント、ストックホルム、パリ、ムンバイ、リンツ、福島、山口、大阪、香川、金沢、秋田、札幌...と、全世界にサテライトスタジオをつくり、偏在(いま、ここ)と、遍在(いつでも、どこでも)の意味を同時に探求し続けている。10年間に渡って配信した番組は約5000番組/約7000時間/150テラを越え、トータル視聴者数1億人を超える。2019年、リニューアルした渋谷PARCO 9Fにスタジオを移転。「SUPER DOMMUNE」に進化し、5G以降の最前衛テクノロジーと共に未来を見据えたUPDATEを図る。2021年、第71回芸術選奨文部科学大臣賞受賞。
Zowie Broach
Royal College of Art Fashionプログラム責任者
Zowie Broachは、FASHION RCAのプログラム責任者で、6年前に着任して以来、ファッションにおけるデザインのあり方を考える上で、今日のパラダイムの変革に寄与。また、BOUDICCAというレーベルを共同で設立し、英国の独立系レーベルとして初めてCouture Parisに出展したほか、Chicago Arts InstituteやTel Aviv Museumでも展示、Invisible City collection AW04はpermanent collection of The Metropolitan in New Yorkの一部となっており、Cartierのコンサルタントも歴任。SHOWstudioによって2004年に史上初のライブストリーミングで配信されたファッションショー「BOUDICCA」は、ツールとしてのデジタル・インターフェイス、アイデンティティと素材の探求を続け、2014年にStanley Picker Galleryで行われたフェローシップでは、コンピュータゲームの仮想世界を反映した没入型オーディオ・ビジュアル・インスタレーション「The Liquid Game」を発表。RCAでは、ファッションは、システム、デジタル360、デザインとしてのバイオなど、ファッションの実践を拡大する新しい一連のプラットフォームを確立。これは、価値観、経済、自己の哲学だけではなく、私たちの未来のためにアイデンティティの問題を明らかにし、表現することができる実践環境の可能性を提示した。FASHION RCAには、イノベーションRCA、ロンドンのOpen Cellで支援を受けているファッション・バイオ・デザインによってサポートされている多くの卒業生がおり、ファッションの未来を研究し、疑問を持ち、影響を与えるために、卒業生からの業界への新しい変革が歓迎されている環境がある。Zowie Broachは、過去6年間、Business of FASHION誌のトップ500 Fashion Leadersに選出され、Fashion Roundtableの諮問委員会にも参加。ネットワークと、個人のアイデンティティが表現されつつも事前に保護されるゲームのメタバースで結ばれた、持続可能なソリューションを探究している。
Lu Yang
アーティスト
上海を拠点とするマルチメディア・アーティスト、ルー・ヤンは、宗教、哲学、神経科学、心理学、現代技術を学際的に融合させ、自然や宗教に由来する現実の形態や構造を暗示するような、幻想的で痛々しく、ショッキングなイメージの創作を得意とする。Lu Yangの作品は、ゲームエンジン、3Dアニメーション映画、ビデオゲーム・インスタレーション、ホログラム、モーションキャプチャー・パフォーマンス、バーチャルリアリティ、ソフトウェア・マニュピレーションなど多岐にわたっており、著名な科学者、心理学者、パフォーマー、デザイナー、実験的な作曲家、音楽プロデューサー、ロボット企業、ポップスターとのコラボレーションを行う。 最近では、ARoS Aarhus Art Museum(Aarhus、デンマーク)、スパイラル(東京)、M WOODS(北京)、MOCA Cleveland(クリーブランド、アメリカ)、UCCA(北京)、福岡アジア美術館(福岡)での重要な個展を含め、世界の主要な美術館や機関で作品が紹介される。近年の大規模なテーマ展での作品は、アジア・ソサエティ・トリエンナーレ2021(ニューヨーク)、上海ビエンナーレ2018・2012、アテネ・ビエンナーレ2018、リバプール・ビエンナーレ2016、モントリオール国際デジタルアート・ビエンナーレ2016、第56回ヴェネチア・ビエンナーレ2015中国館、福岡アジア美術トリエンナーレ2014など。Lu Yangの作品は、最近では2020年にパリのポンピドゥーセンターでの展覧会にもキュレーションされており、2019年にBMW Art Journeyを受賞し、それに続いて「DOKU」と題した新しいデジタル作品の制作を開始。
imma
バーチャルヒューマン
ピンクのボブスタイルが特徴的な、アジア初のバーチャルヒューマン。年齢などパーソナルな情報は公開されておらず、その存在はまだ謎に包まれている。2018年のデビュー以来、リアルとバーチャルの境界線を超えた唯一無二の存在が世界中を騒然とさせ、これまでに世界50カ国、5000以上のメディアに取り上げられた。映画やアートに興味があり、自身の「カルチャーのアップデート」と称し、多方面のアーティストとコラボレーションを実現させている。 Amazon Fashionが展開するサービスThe Dropに、自らデザインを手がけたimma自身初となるオリジナルのコレクションを展開。2021年5月には、吉田ユニをはじめとした国内外のアーティスト13組とコラボレーションしたグループ展「imma天」を開催した(9月2日まで開催中)。さらに、2020年8月に「IKEA Harajuku」のショップウィンドウでインスタレーションをおこなった”IKEA Harajuku with imma” (Wieden+KennedyTokyo)が、〈インターネット界のアカデミー賞〉とも呼ばれるウェビー賞「Advertising, Media & PR Arguments Reality」部門を受賞し、さらに世界最高峰のクリエーティブ賞の1つである「D&AD Awards 2021」にてWood Pencil(ブロンズ相当)も受賞した。 多くの活動を経て現在Instagramのフォロワーは34万人、TikTokでは開始後すぐに20万人を超え、SNSの総フォロワー数は90万人に達するなど、アジアを代表するバーチャルヒューマンに成長。 日経エンタテイメント!「令和の新才能100人」にも選ばれたほか、2020年に社会的な取り組みが評価され、Forbes(PL)が発行する「Forbes Women」にて「Women of the Year 2020」に選出。2021年には、カンボジアを訪れ現地の女性地位向上に向けて社会問題について言及した活動が、経済産業省のクールジャパンにて奨励賞を受賞している。
Baboo LIAO
劇場演出家
Babooは、TNUAの大学院Theatrical Artsを卒業し、演出の修士号を取得。2017年に台北のNational Theater & Concert Hallでアーティスト・イン・レジデンスを経験。2018年にアジア文化評議会フェローシップ賞を受賞し、ニューヨークのレジデンスプログラムに参加。2019年にはパリのCité internationale des artsでアーティスト・イン・レジデンスにも参画。1997年に劇場演出家としてデビューして以来、約30作品を演出し、そのうち2作品でTaishin Arts Awardの年間トップ10の舞台芸術賞を受賞。また、3作品がアヴィニョン演劇祭で初演され、その後、フランスの主要都市を巡回。その他国際交流プログラムや公演に頻繁に招かれており、多作な若手演出家として、高い知名度を維持し続け、各方面から注目を集める。彼の作品は、ニューヨーク、ベルリン、パリ、コペンハーゲン、アヴィニョン、ソウルなどに招聘。VR作品『Chroma: A Derek Jarman Project』は、台湾のTaishin Arts Awardの最終選考に残り、推薦委員会はこの作品について、"Jarmanの性的アイデンティティ、そして青という色への執着を再構築した、サウンドテクノロジーの先駆的な作品である。また、パンデミックに直面したポストヒューマンに苦境を打開する可能性を提供している。" と語った。最近の作品として「Am Königsweg」,「Chroma: A Derek Jarman Project」,「Corona Villa(2020)」,「 Mythology Upon the Table(2019)」,「God Knows(2018)」,「Caged Time」,「 Common Tragedies(2017)」, 「How Long is Now?」,「Serenade, One Hundred Years of Solitude(2016)」などがある。
Tina Sauerlaender
キュレーター・ライター
Tina Sauerlaenderは「Radiance VR」の共同設立者。「VR ART PRIZE by DKB in Cooperation with CAA Berlin」のアーティスティック・ディレクターを務める。ベルリンを拠点とするエキシビション・ハブ「peer to space」のディレクター兼ヘッド・キュレーターを務め、2010年以降、デジタルメディア、ポストインターネットアート、VRなど、デジタルやインターネットが個人の環境や社会に与える影響をテーマにした多くの展覧会のキュレーターを歴任。国際的なグループ展「THE UNFRAMED WORLD」(HeK Basel、2017年)、「Europe's first large-scale show on virtual reality」(ArteFuse、ニューヨーク)のキュレーションを担当。また小冊子、「Kritisches Lexikon der Gegenwartskunst」にて、Alicja Kwade、Taryn Simon、Gregor Hildebrandtなどの現代アーティストに関して多数寄稿。 10都市で展開されている、アートに携わる女性のための国際ネットワーク「SALOON」の創設者でもあり、現在ベルリンを拠点に活動している。
David OReilly
マルチディシプリン・アーティスト
デイヴィッド・オライリーはロサンゼルスを拠点に活動するマルチディシプリン・アーティスト。独立したアニメーターとしてキャリアをスタートさせ、『Please Say Something』や『The External World』など数々の画期的な短編映画を制作。『Adventure Time』や『South Park』などのテレビ番組の脚本を手がけ、スパイク・ジョーンズ監督のアカデミー賞受賞作「Her」では架空のビデオゲームを制作。象徴的なゲーム『Mountain』や、Alan Wattsがナレーションを担当した宇宙シミュレーションゲーム『Everything』の生みの親でもある。彼が制作したARエフェクトは、ソーシャルメディアで10億回以上の視聴を獲得している。
Jakob Kudsk Steensen
アーティスト・ディレクター
Jakob Kudsk Steensenは、3Dアニメーション、サウンド、没入型インスタレーションによる環境を活用したストーリーテリングに取り組むアーティスト、ディレクターである。 また生物学者、作曲家、作家とのコラボレーションにより、見過ごされてきた自然現象を詩的に解釈することを得意とし、それらのプロジェクトは広範なフィールドワークを通じて制作。主なコラボレーターとして、音楽家のARCA、Philip Glass Ensembleの作曲家兼音楽監督のMichael Riesman、鳥類学者で作家のDouglas H. Pratt博士、建築家のSir David Adjaye OBE RA、BTS、コーネル鳥類研究所、ベルリン自然史博物館など。Jakobは、2019年のヴェネツィア・ビエンナーレのFuture Generation Art Prizeのファイナリストに選出されただけでなく、2019年にSerpentine Augmented Architectureの委託を受け、Google Arts and Cultureと共同で作品『The Deep Listener』を制作。また、Cinequest Festival for Technology and Cinemaで『RE-ANIMATED』(2019年)の最優秀VRグラフィック賞、Les Rencontres ArlesのPrix du Jury(2019年)、the Webby Award - People's Choice VR(2018年)、Games for Change Award - Most Innovative(2018年)などを受賞。
磯 光雄
アニメーター・演出・脚本家
1966年、愛知県生まれ。フリーのアニメーター・演出・脚本家。1990年~1992年はスタジオジブリに在籍。『新世紀エヴァンゲリオン』、『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』、『KILL BILL vol.1』ほか数多くの作品に参加。その徹底的にこだわった作画はアニメファンや業界から高い支持を受けている。2007年、自身で原作・脚本・監督を手掛けた『電脳コイル』を発表し、2007年度文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞、第7回東京アニメアワードTVアニメ部門優秀賞、第39回星雲賞メディア部門、第29回日本SF大賞、第13回アニメーション神戸個人賞ほか各賞を受賞している。現在は2022年公開予定の原作・脚本・監督作品の最新作『地球外少年少女』を製作中。 【主な参加作品】 『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』 (1989年)原画(1話、4話、5話) 『おもひでぽろぽろ』 (1991年)原画 『紅の豚』(1992年)原画 『走れメロス』 (1992年)原画 『新世紀エヴァンゲリオン』 (1995年) 脚本(13話)、設定補(13話、15話)、 原画(1話、19話、ビデオフォーマット版21話) 『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air』(1997年)原画 『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』(1995年) 銃器デザイン、原画 『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 THE END OF EVANGELION』(1997年) 原画 『ラーゼフォン』(2002年)脚本(15話)、デジタルワークス、CGI、コンテ 『KILL BILL vol.1』(2003年) 原画 『花とアリス』(2015年)作画協力 ほか多数