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世界共通課題をクリエイティブの力でどう解決する? 24カ国から集まったマスクデザインチャレンジ

Client : FabCafe Global

期間3ヶ月

受賞作品4点

応募作品228点

コロナから生まれた社会課題へのチャレンジ

2020年は、世界中で流行する新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により、世界中の主要都市で医療用のマスクの需要が高まると同時に「マスク不足」が深刻な社会問題となりました。この事態を受け、FabCafe Globalでは変わりゆく世界と深刻化する課題に対し、この状況をよりよい未来をつくる「チャンス」に変えていくため、日々「必需品」となっていくマスクをテーマにあらゆるタイプのマスクのアイデアをグローバルに募集しました。それが今回紹介する、「Mask Design Challenge 2020」です。

主な成果:

・各審査員賞:賞金1,000USD (2点)※加えて株式会社白鳩が試作品制作
・白鳩賞  :賞金3,000USD (1点)※加えて株式会社白鳩が試作品制作
・FabCafe賞:(1点)

>>プロジェクトページ

世界から集まった応募作品と、受賞作品

世界24ヵ国から集まった作品は、228点。そのなかから選ばれた4作品。

受賞作品の詳細はこちらから

応募作品228点の一部


応募作品一覧はこちらから

マスクの専門家からプロダクト、ビジネスまで幅広い審査員の協力

手作りマスクでありながら、フィルター次第で現在医療用マスクの標準に近い機能性を発揮できる「HK Mask」を開発した、香港中文大学元講師をはじめ、プロダクト開発からビジネス戦略までの視点を置かれている方々に参加を依頼しました。

プロジェクトの課題と背景


FabCafe Global は、バンコク、バルセロナ、香港など世界11拠点に広がるクリエイティブネットワークです。カフェという空間に3DプリンターやレーザーカッターなどのFabマシンを設置し、Fabスピリットをおいしく、楽しく、わかりやすく伝え、そして広めていく場所として、日々さまざまなクリエイティブコミュニティが集います。

COVID-19(新型コロナウイルス)の感染が急速に広がりをみせるなか、各国での新型コロナウイルスの状況もさまざまでした。各国のFabCafeでは、クリエイターとのHUBとなり、それぞれのクリエイティビティで抱える課題に挑戦していました。例えば、FabCafe Hong Kongでは、3Dプリンターで制作されたコロナウイルスに対するマスクを製作したり、FabCafe Bangkokでは、病院と協力して移動式のコロナウィルス検査ブースを作る取り組みを行なっていました。

変わりゆく世界と深刻化する課題に対し、この状況をよりよい未来をつくる「チャンス」に変えていく活動は、FabCafe Globalのミッションでもあると考えマスクデザインチャレンジの開催を決意、「未来を変えるマスク、または代用できるプロダクト」をテーマに世界中からアイデアを募集しました。その趣旨に賛同いただいた老舗マスクメーカー株式会社白鳩の協賛を得て、プロジェクトはスピーディーに進行しました。


企画から応募終了まで約2ヶ月間というタイトなスケジュールながらも、世界各国から高い注目を集め、一ヶ月弱の募集期間中に230点近くの応募が集まるという、他に類を見ないプロジェクトとなりました。

なぜアワードを選択したのか

アワードという手法は、イノベーションを促進しながらテーマの核心をかたちづくるエンジンとしてビジネスに取り入れられ、オープンイノベーションの手法としても、新たな注目を集めています。 さらに、AWRDのオンラインプラットフォームを活用すれば、世界中、何処にいてもアクセスが可能となります。今回、アワードの手法を採用し、AWRDのプラットフォームを活用すると共に、各国のFabCafeと連携しPRを行うことで、世界中のクリエイターから優れたアイデアを発見することができました。

プロジェクトのポイント

刻々と変化する世界の新型コロナウイルス感染状況にタイムリーに対応していくために、本プロジェクトは迅速に行う必要がありました。

プロダクト開発からビジネス戦略までの視点を持つ審査員と協賛の株式会社白鳩によるプロトタイプ製作協力の強力なバックアップが得られたこともあり、応募作品はアイデアベースでも参加できるハードルに設定。世界各国から参加を募り、24カ国から参加がありました。

AWRDは、世界各国のFabCafeと連携しコンセプト策定、プロジェクト/コミュニティ設計、制作ディレクション、授賞式企画など一連のコミュニケーションデザインを支援しました。

プロジェクト全体のプロセス

今回のプロジェクトでは、企画設計から公募、審査会、プロトタイプ制作、オンライン授賞式まですべてをオンラインで完結し、3ヶ月という短期間で実施しています。

アワードをどう成功に導いたのか

世界中から作品が応募される仕組みをつくる

各国のFabCafeと連携:
世界で同じ課題に迅速に挑むには、FabCafeの持つHUB的機能を活用することにより、クリエイターへの参加を促すなど、物理的距離を超えスムーズに協働することができました。

AWRDチームによる伴走:

質の高い作品を数多く集めるためには、応募のモチベーションをつくる戦略と実行が必要です。AWRDでは、応募しやすいプラットフォームの提供のみならず、既存の登録クリエイターとのコミニケーションを積極的に行うほか、メディア、SNS、メルマガ配信を通して継続的に情報を発信。授賞式はオンライン配信するなど、プロジェクトへの関心、認知を世界へ広めていきました。

期間中、約60媒体のメディアに掲載されました。

▼メディア掲載(一部)

Yahoo!ニュース:あなたが考える未来のマスクとは? FabCafeがアイデアコンテストを開催
MdN Design Interactive:“未来を変えるマスクデザイン”のアイデアを募集する「Mask Design Challenge 2020」
FINDERS:「未来を変えるマスクのアイデア」を急募!FabCafeが国際デザインコンテスト「Mask Design Challenge 2020」を開催
AXIS:「FabCafe Global」が世界中のクリエイターから「未来を変えるマスクデザイン」のアイデアを募集
コロカル:〈マスクデザインチャレンジ2020〉FabCafeと白鳩が未来を変えるマスクを募集!

オンラインでの受賞作品の発表


【開催レポ】世界24カ国から集結!未来を変えるマスクとは?「Mask Design Challenge 2020」表彰イベント


受賞作品プロトタイプ製作に向けたサポート:

採択されたアイデアのプロトタイプ製作の進行やFabCafe Bangkokでのプロトタイの展示に向けての準備、作品の商品化に向けてのサポートを行います。

今後の活動

「Mask Design Challenge 2020」をきっかけに、アフターコロナの世界を探索し、わたしたちが乗り越えるべき課題やこれからのアクションを考える「FutureCity」プロジェクトをスタートしました。「FutureCity」では、コロナが登場した以降の生活、私たちがこれから向き合っていく新たな世界について考え、可能性を探ります。教育、リモートワーク、スマートリビングなどの新たに生まれた課題や、今だからこそ改めて考え直したいテーマを取り上げ、それに対する革新的なアクション、および過去のシステムをアップデートする方法について考えていきます。

各テーマにごとに有識者を招いたオンラインカンファレンス、アイディアを世界中から集める企画「Design Challenge」などさまざまな切り口で、世界中から知見や知恵を集めるイベントやチャレンジを実施していきます。またこの「FutureCity」にまつわる一連のイベントは、オンラインで開催。日/英の両言語で実施します。
https://loftwork.com/jp/news/2020/04/futurecity


Mask Design Challenge 2020 Webサイトへ

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「AWRD(アワード)」は、それぞれの人が持つクリエイティビティやアイデアと、世界中のプロジェクトをつなぐオープンプラットフォームです。コラボレーションの依頼、実績に関する質問など、AWRDについてより詳しく知りたい方は、以下よりお気軽にご連絡ください。

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