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午後の乗換駅はとても退屈(Both Little Terminal On Boring)

美術 / イラスト
(ある旅行者の手記より)
「少しばかり接続の良くない
午後の乗換駅に
降り立ったまばらな乗客達は
目的の列車へと足早に駆けてゆく。
あの電車を逃したら次は
夕方まで待ちぼうけ。
駅前にたった一軒しかない食堂の
ランチの時間はとうの昔に過ぎたけど
どちらにしてもゆっくり食べる時間は無い。
あの電車を逃したら残されるのは
ただただ退屈なだけの時間。
ここが海だと信じて疑わないあの舟の話に
夕方まで付き合わされるか
駅前で待機する木馬のタクシーに
腰掛けていっその事、
夢の涯てまで
連れて行かれてみるのも
悪い事ではないのかも知れない。」

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A4(210×297)サイズに(完成後)切り取った画用紙に水彩絵の具・水彩色鉛筆で
描いたもの。
使用する紙に対して顔料の「乗り」があまり良くなさそう...と言う事で、
当初は水彩色鉛筆をメインに塗る予定でしたが、
広範囲を塗るのであれば絵の具の方がいいであろう...と言う事もあり結局
そのまま細部に至るまで絵の具での塗りがメインとなりました。
肝心の「顔料の乗り」に関しては、予想よりは悪くは無かったものの、
水彩紙との「勝手の違い」は(塗っていて)感じました。

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