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廃棄間近の食材 ✖ クラフトビール

その他
■課題
農林水産省が出している、「令和2年度食品産業リサイクル状況等調査」の業種ごとの食品ロス(可食部分)量では、食品単体で見ると豆腐・油揚の廃棄が多いが、カテゴリで括るとパン、菓子、すし弁当・調理パン、めん類といった「澱粉や糖を含む炭水化物」が圧倒的に多い。企業から排出される食品ロスは、ブランディングの都合上、値段引いて販売ができないことが多く、やむを得ずコストをかけて廃棄を行っている。

■解決案
クラフトビールは、製造過程の糖化工程で、麦芽の酵素が澱粉を糖に分解し、その糖を酵母がアルコールと炭酸ガスに分解することで、クラフトビールが完成する。この特性を活かすことで、「麦芽」を「澱粉や糖を含む炭水化物」に置き換えて、クラフトビールへアップサイクルすることが可能である。クラフトビールは、可食部分で廃棄が一番多いとされている「炭水化物」のフードロス削減に加え、企業のブランディングを損なわず新しい価値を生み出すことが可能である。

■エントリー商品
・White Thumb Rice
東京都と協業し、賞味期限間近のアルファ米をクラフトビールへアップサイクル。

・華麵舞踏会 醤油との出会い
日本初となる、製造過程で出てしまう中華麵をアップサイクルしたクラフトビール。

・Loop Marunouchi
三菱地所と協業し、丸の内のビルから出てしまう災害備蓄菓子をアップサイクルしたクラフトビール。

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