HAZAI SUSHI

寿司は、シャリ(寿司に使用する酢飯のこと)というフォーマットに、ネタ(シャリの上の食材の部分)を変えることで無限の組み合わせが創造可能な日本独自の食文化です。「HAZAI SUSHI」は、もしも工場から生まれるハザイ(生産過程で偶発的に生まれる切り屑や、加工時に出る製品には不要な小さな部品等のこと)を、美味しそうか否か「味覚」で観察することができれば、これまでの「不要なもの」とは全く異なる視点で対話が可能になるのではないか、という着想から生まれた作品。HAZAI SUSHIのシャリは、私たちがハザイを磨くのに使用する白く適度な粒感のあるキッチンスポンジをカットして制作しており、ネタは、主に工場から生まれる紙や皮、木材等のハザイで構成しています。本作は、体験型ワークショップも行っており、参加者の数だけアイデアが生まれる共創型の作品でもあります。ゴミを捨てない、リサイクルするといった「正しいこと」が是とされる昨今ですが、Palab(パラボ)は「正しさ」より「楽しさ」に焦点を当てた創作活動を行っています。見方を変えると世界は面白いものに溢れている、 その視点変換のきっかけになればと思います。