HAZAI BADGE

アクセサリーを選ぶように、その日の装いに合わせてハザイ(生産過程で偶発的に生まれる切り屑や、加工時に出る製品には不要な小さな部品等のこと)を選んでみる、そんなファッション感覚でハザイを観察すると、マテリアルとの新たな対話が可能になるのではないか。「HAZAI BADGE」は、ハザイを誰もがアクセサリーのように身にまとうことができるように「バッジ」というフォーマットに落とし込んだ作品。本作は、体験型ワークショップも行っており、参加者の数だけアイデアが生まれる共創型の作品でもあります。 Palab(パラボ)が制作拠点を構える東東京の江東区は、木材産業で発展してきた歴史背景から、紙工業が盛んです。これらの工場を１つのアイデアで串刺し、ひとまとまりの魅力を創出したいという想いが創作のきっかけになっています。ゴミを捨てない、リサイクルするといった「正しいこと」が是とされる昨今ですが、Palab(パラボ)は「正しさ」より「楽しさ」に焦点を当てた創作活動を行っています。見方を変えると世界は面白いものに溢れている、 その視点変換のきっかけになればと思います。