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LASER CLOUD

レーザー光線の雨を、太陽電池の地面に降らせることで、雨音から豪雨のような音までを奏でる新発明の"アナログ"シンセサイザー。

本体のノブや気象データによってレーザーの照射間隔="降雨の頻度"を変えることができ、それによって音質と音階を制御することが出来ます。

レーザーを太陽電池に高速点滅照射することで電子音を生成できる、という基本原理の発見がこの発明に繋がっています。”雨”は古来、「雨乞い」が行われるなど未知かつ信仰の対象でしたが、科学が発達した現代となっては発生メカニズムすら常識となってしまい、その不可思議さを意識出来る場面は少ないのではないでしょうか。

LASER CLOUDの雲が降らせる雨は、本物の雨を構成する「水」ではなく「光」です。本来対照的とも言える光を用いた実験装置に置き換わっています。降雨という自然現象の構成要素をテクノロジーで入れ替え組み換え、人間がコントロールできるようにした結果、置換化石のような楽器が生まれました。


気象情報という過去から未来に渡って多くのデータが残される現象を、音楽(≒時間芸術)表現に変える、別時空のガッキシリーズ ”Climatrons” の1つです。

公式ページ(映像あり):https://www.kinmiraigakki.com/laser_cloud

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