StarmFrame: Pocket Edition

この作品は、スマートフォンやタブレットという“日常のスクリーン”を、アートを映し出す額縁に変えることをコンセプトに制作した、プロジェクションマッピング基盤の映像作品です。

スマホはすでに私たちの生活に欠かせない存在でありながら、一人ひとりが持つことで個性の表現の場にもなり得ます。私はその“パーソナルな光”に注目し、「個々が輝ける装置」としてデジタルデバイスを再定義したいと考えました。

本作では、作品単体でも完結しつつ、マッピングと連動させることで“額縁の外”まで広がる体験を設計。
自宅の一角や、小さな展示空間からでも始められる“スモールビジネスからの表現革命”を目指しました。

映像に込めたのは、“枠”を自由に解釈し、それぞれの輝きを信じるという願い。誰もが自分なりの見方で、自由に咲ける時代への、小さなきらめきの提案です。

StarmFrame: Pocket Edition『Pocket Frame』は、『STAREM BACK』と同時期に制作されたインスタレーション作品です。
視線と自己表現をテーマにした『STAREM BACK』の映像世界を、日常にもっと身近な“スクリーン＝スマホ”という場所で展開するために生まれました。

手のひらサイズのスマホやタブレットは、もはや“個性を映し出す額縁”。
本作では、映像そのものが完結した作品でありながら、プロジェクションマッピングの基盤としても機能する構成となっており、空間と映像の新しい関係性を提示しています。

“誰もが自分の光を自由にフレームできるように”という願いを、2作品にわたって描いています。