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Resonance
プロジェクト概要
本作は、コンペのテーマである「Shoreline」を、日常に存在する様々な「境界線の響き合い」として解釈・表現する、サイトスペシフィックなサウンド・インスタレーションだ。
AR技術、参加型システム、絵画パネル、そしてフィールドレコーディング楽曲という複数のメディアを往来することで、ある土地や音をめぐる「関係性」そのものを可聴化する、独自の手法を提案する。それは、鑑賞者の「日常」を再構築する、コミュニケーションのインターフェースとして機能する。
（補足：本プロジェクトは、福井県鯖江市での「さばえ まちなか芸術祭」に向けて制作した作品を、佐世保という新しい土地の文脈で再構成・発展させるための提案である。）
コンセプト：Shorelineとして、日常を再構築する
Resonanceとは、響き合いという意味である。港町・佐世保は、海と陸、自然と街、そして多様な人々が互いの境界を曖昧にしながら共鳴する、巨大な「Shoreline」そのものである。本作は、そんな佐世保に呼応するように、鑑賞者を巻き込みながら、この場所に確かに存在する無数の「関係性」を再確認し、日常を再構築する「場」を創り出す。
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【HOW】表現の新規性：現象・物質・情報を横断する、新しいアートのかたち
1. メディアとエモーション：
本作は、消えるもの（現象＝音）、朽ちるもの（物質＝絵画パネル）、残るもの（情報＝デジタルデータ）という三項関係をテーマとする。鑑賞者は、AR（情報）を介して絵画（物質）に宿る音（現象）を聴く。この体験は、デジタル化によって不可逆性を失った「音」に、いかにしてはかない「エモーション」を再び与えることができるか、という問いを投げかける。
2. 日常とアート：
大学での印象派研究で得た「脱意味的な態度」に基づき、本作はアートを日常空間の中に配置する。鑑賞者は、スマートフォンという日常の道具で作品に介入し、「私（作家）」と「誰か（他者）」の視点が響き合う様を体験する。これは、日常と非日常の二項対立を脱構築し、鑑賞者の日常そのものを再構築する試みである。
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【WHY】物語性：一度きりで消えゆく、音の憑依
3. 音と関係性：
本作の核には、感情を伝播させる、はかなくも力強い物語が存在する。鑑賞者は、佐世保で見つけた「好きな音」を作品に投稿できる。その音は、別の鑑賞者がARでパネルをかざした時、一度だけその人に「憑依」し、再生された瞬間に、作品世界から完全に消滅する。
これは、顔の見えない「誰か」から、未来の「誰か」へと、一度きりの音の記憶が受け渡される物語である。鑑賞者は、偶然その場に居合わせたことで、消えゆく音の最後の証人となり、他者との見えない関係性に思いを馳せる。この「一期一会」の連鎖こそが、本作が紡ぎ出す物語の核心である。
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インスタレーションについて
展示空間の中心に、佐世保の風景を印象派の筆触分割を思わせる質感へと再構築した、2枚の抽象絵画パネルを設置。鑑賞者は、QRコードからウェブサイトにアクセスし、AR体験や音の投稿を行う。傍らには、物質的な痕跡を残すための「みんなのノート」を置く。
・手前のパネル（「私」の視点）：作家が佐世-保を解釈し作曲した、恒久的なサウンドスケープが再生される。
・奥のパネル（「誰か」の視点）：上記の「一度きりの音」が憑依する、空っぽの「器」として存在する。
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楽曲について：それぞれの「ありのままの世界」が響き合う
私が制作する楽曲は、現地でのフィールドワークを通じて感受した、私の中にのみ存在する「ありのままの佐世保」とのコミュニケーションの結果である。提供された音素材をコラージュし、再構成することで、音楽的＝虚構としての私の世界観を立ち上げる。
一方、「誰か」のパネルから聴こえる音は、鑑賞者一人ひとりが、それぞれの主観で切り取った「ありのままの世界」の断片である。
本作は、一人ひとりの「ありのままの世界」が響き合うことで、絶えず新しい物語が生まれては消えていく、流動的な「Shoreline」そのものなのである。
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諸情報
作家名:金子 淳平
略歴:明治学院大学文学部フランス文学科にて、近代美術、特に印象派研究。独学でARやサウンド、参加型の手法を用いたメディア・アート作品を制作。東京藝術大学・東京都美術館「とびらプロジェクト」にてアートコミュニケータとしても活動。
展示の柔軟性:ファイナリストに選出された際は、佐世保という土地と対話し、最高の展示形態を模索したい。また、美術館・ギャラリーでの展示、屋外展示など、環境に応じた設営に自由に対応可能。
音源URL（デモ）：https://on.soundcloud.com/ASKbnGEBxOlM0ttDPW
映像URL（コンセプトビデオ）https://youtu.be/F8NplDwvdqI
作品体験用WEBアプリURL: https://jumpei-kaneko.github.io/Resonance-sabae/
-作品の詳細なコンセプトブック（作品ノート）：https://drive.google.com/file/d/11yGlpnLL9N_LphSVfRc2M3ubHGXGvKqb/view?usp=sharing
作家ポートフォリオサイト：https://jumpei-kaneko.github.io/.github.io/Resonance-sabae/
作品の詳細なコンセプトブック（作品ノート）：https://drive.google.com/file/d/11yGlpnLL9N_LphSVfRc2M3ubHGXGvKqb/view?usp=sharing
作家ポートフォリオサイト：https://jumpei-kaneko.github.io/
本作は、コンペのテーマである「Shoreline」を、日常に存在する様々な「境界線の響き合い」として解釈・表現する、サイトスペシフィックなサウンド・インスタレーションだ。
AR技術、参加型システム、絵画パネル、そしてフィールドレコーディング楽曲という複数のメディアを往来することで、ある土地や音をめぐる「関係性」そのものを可聴化する、独自の手法を提案する。それは、鑑賞者の「日常」を再構築する、コミュニケーションのインターフェースとして機能する。
（補足：本プロジェクトは、福井県鯖江市での「さばえ まちなか芸術祭」に向けて制作した作品を、佐世保という新しい土地の文脈で再構成・発展させるための提案である。）
コンセプト：Shorelineとして、日常を再構築する
Resonanceとは、響き合いという意味である。港町・佐世保は、海と陸、自然と街、そして多様な人々が互いの境界を曖昧にしながら共鳴する、巨大な「Shoreline」そのものである。本作は、そんな佐世保に呼応するように、鑑賞者を巻き込みながら、この場所に確かに存在する無数の「関係性」を再確認し、日常を再構築する「場」を創り出す。
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【HOW】表現の新規性：現象・物質・情報を横断する、新しいアートのかたち
1. メディアとエモーション：
本作は、消えるもの（現象＝音）、朽ちるもの（物質＝絵画パネル）、残るもの（情報＝デジタルデータ）という三項関係をテーマとする。鑑賞者は、AR（情報）を介して絵画（物質）に宿る音（現象）を聴く。この体験は、デジタル化によって不可逆性を失った「音」に、いかにしてはかない「エモーション」を再び与えることができるか、という問いを投げかける。
2. 日常とアート：
大学での印象派研究で得た「脱意味的な態度」に基づき、本作はアートを日常空間の中に配置する。鑑賞者は、スマートフォンという日常の道具で作品に介入し、「私（作家）」と「誰か（他者）」の視点が響き合う様を体験する。これは、日常と非日常の二項対立を脱構築し、鑑賞者の日常そのものを再構築する試みである。
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【WHY】物語性：一度きりで消えゆく、音の憑依
3. 音と関係性：
本作の核には、感情を伝播させる、はかなくも力強い物語が存在する。鑑賞者は、佐世保で見つけた「好きな音」を作品に投稿できる。その音は、別の鑑賞者がARでパネルをかざした時、一度だけその人に「憑依」し、再生された瞬間に、作品世界から完全に消滅する。
これは、顔の見えない「誰か」から、未来の「誰か」へと、一度きりの音の記憶が受け渡される物語である。鑑賞者は、偶然その場に居合わせたことで、消えゆく音の最後の証人となり、他者との見えない関係性に思いを馳せる。この「一期一会」の連鎖こそが、本作が紡ぎ出す物語の核心である。
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インスタレーションについて
展示空間の中心に、佐世保の風景を印象派の筆触分割を思わせる質感へと再構築した、2枚の抽象絵画パネルを設置。鑑賞者は、QRコードからウェブサイトにアクセスし、AR体験や音の投稿を行う。傍らには、物質的な痕跡を残すための「みんなのノート」を置く。
・手前のパネル（「私」の視点）：作家が佐世-保を解釈し作曲した、恒久的なサウンドスケープが再生される。
・奥のパネル（「誰か」の視点）：上記の「一度きりの音」が憑依する、空っぽの「器」として存在する。
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楽曲について：それぞれの「ありのままの世界」が響き合う
私が制作する楽曲は、現地でのフィールドワークを通じて感受した、私の中にのみ存在する「ありのままの佐世保」とのコミュニケーションの結果である。提供された音素材をコラージュし、再構成することで、音楽的＝虚構としての私の世界観を立ち上げる。
一方、「誰か」のパネルから聴こえる音は、鑑賞者一人ひとりが、それぞれの主観で切り取った「ありのままの世界」の断片である。
本作は、一人ひとりの「ありのままの世界」が響き合うことで、絶えず新しい物語が生まれては消えていく、流動的な「Shoreline」そのものなのである。
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諸情報
作家名:金子 淳平
略歴:明治学院大学文学部フランス文学科にて、近代美術、特に印象派研究。独学でARやサウンド、参加型の手法を用いたメディア・アート作品を制作。東京藝術大学・東京都美術館「とびらプロジェクト」にてアートコミュニケータとしても活動。
展示の柔軟性:ファイナリストに選出された際は、佐世保という土地と対話し、最高の展示形態を模索したい。また、美術館・ギャラリーでの展示、屋外展示など、環境に応じた設営に自由に対応可能。
音源URL（デモ）：https://on.soundcloud.com/ASKbnGEBxOlM0ttDPW
映像URL（コンセプトビデオ）https://youtu.be/F8NplDwvdqI
作品体験用WEBアプリURL: https://jumpei-kaneko.github.io/Resonance-sabae/
-作品の詳細なコンセプトブック（作品ノート）：https://drive.google.com/file/d/11yGlpnLL9N_LphSVfRc2M3ubHGXGvKqb/view?usp=sharing
作家ポートフォリオサイト：https://jumpei-kaneko.github.io/.github.io/Resonance-sabae/
作品の詳細なコンセプトブック（作品ノート）：https://drive.google.com/file/d/11yGlpnLL9N_LphSVfRc2M3ubHGXGvKqb/view?usp=sharing
作家ポートフォリオサイト：https://jumpei-kaneko.github.io/
