CREATIVES

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オートクチュール

子供のころ、しゃべるのが苦手で、好きなドレスの絵を描いていたら、友達ができました。

これは、当時、友達からオーダーを受けて描いたドレスの絵を再現、再構築したものです。

その後中学生になり、私自身ドレスの絵のことも忘れていた頃、別の中学校へ行ったその友達の家に遊びに行ったのですが、そのときに友達がまだそのドレスの絵を持っていてくれたことを知りました。

時間がたっても、関係性が変わっても、大事にしたいと思ってもらえるような絵を描きたい、その気持ちを忘れないでいたいと思い、今回題材としました。

一点もののオートクチュールドレスは、今も私の憧れであり、創作の原点です。

どうかこの作品が、誰かひとりにでも、たしかに響いてくれることを願っています。

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