厳寒に燃えて尽きるまで

3月の流氷の海と夕陽をクレヨン(アートクレヨンのみ)で描きました。

コンクールに落選した日の喪失感と焦燥、羨望と嫉妬、諦めと誰かの心に届く作品を生みだしたいという渇望、情熱、その感情が頭で延々と渦巻いた時に浮かんだのが燃やし尽くすような夕景の色です。

今回の絵を描くモチーフにした景色が、自身が3年前に見た知床の夕陽です。色彩はそのままではないですが、渦巻く心情を清濁あわせて表現してみました。自然のもつ「美しさ」も、ただ綺麗や可愛いだけでなく、すぐそばに死があるような危うさも含んでいます。