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どの絶滅危惧空間を扱うのか(300文字以内)
コインランドリー
特に都市部の単身者向け物件や共働き世帯の利用が増加傾向にあるものの、コインランドリー自体は単なる無機質な作業空間にとどまっています。洗濯機が回るのを待つ退屈な時間は、スマートフォンを眺めるだけの閉ざされた時間になりがちです。本来、人が集うポテンシャルを持ちながらも、豊かな時間が欠落した「空白の待合室」をアップデートします。 -
なぜその絶滅危惧空間を扱うのか(600文字以内)
ドラム式洗濯機の中で洗濯物がぐるぐると回る反復運動や、リズミカルな機械音には、どこか人の心を落ち着かせ、引き込むような不思議な魅力があります。あるとき、この「回転」という視覚的・聴覚的要素が、レコード盤が回り音楽を奏でる情景とリンクしていることに気づきました。家事という日常の義務的な作業を、音楽に耳を傾ける豊かな文化体験へと昇華できれば、退屈だった待合室は、音楽との偶然の出会いに満ち溢れます。音楽との出会い方すら効率化されつつあるこの時代に、街で音楽に出会う豊かな時間を再提案できる場所。それがコインランドリーであると捉えています。
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どのようにその絶滅危惧空間を変異させるのか(1200文字以内)
コインランドリーを、音楽空間「Laundry Records」へと変異させます。単なる内装のリノベーションではなく、空間の意味合いを「洗濯が終わるのを待つ場所」から「音楽に没入して楽しむ場所」へと完全に転換させます。
利用者は洗濯をスタートさせると同時に、どのアルバムを聴くかを選ぶことができます。それぞれの洗濯機に、1つずつアルバムが対応しています。店内には各洗濯機にヘッドフォンが設置されており、その街で活動しているアマチュアミュージシャンの楽曲や、街になじみのあるアーティストの楽曲を再生することができます。「洗濯コース30分」「乾燥コース10分」といった所要時間を、一つの音楽アルバムの再生時間と捉えます。
このように、「回る」「待つ」というコインランドリーの既存の機能を「音楽を聴く」という体験に変換することで、家事の時間が豊かなカルチャー体験へと変異します。結果として「Laundry Records」は、洗濯の用事がない人でも音楽や空間を目当てに訪れるような、街の新たな文化発信拠点として再定義されるのです。
