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どの絶滅危惧空間を扱うのか(300文字以内)
看板
対象とするのは、都市部に点在する「使われていない屋外看板」です。特に、ビルの屋上や壁面に設置されたまま広告主がつかず、「広告募集中」のまま放置されている、また古い広告が放置されているような大型看板枠を扱います。これらの空間は、本来「人々の視線を集めること」に特化して設計されており、非常に高い視認性と立地条件を誇るという特徴があります。にもかかわらず、この場所が有効活用されていないことは街にとっても大きな損害なのではないでしょうか。 -
なぜその絶滅危惧空間を扱うのか(600文字以内)
近年、デジタル広告の普及やウェブマーケティングへのシフトにより、従来のアナログな屋外看板の需要は低下傾向にあります。その結果、都市部において「空き看板」が増加しつつあります。これらの使われていない看板は、サビや劣化と相まって都市の景観に「寂れ感」というネガティブな印象を与えかねません。
しかし、看板というインフラは、駅前や交差点など「日常的に多くの人の無意識の視線が向く場所」に最適化されて設置されています。私はこの「高い視認性」と「日常との接点」という本来のポテンシャルに着目しました。 -
どのようにその絶滅危惧空間を変異させるのか(1200文字以内)
商業的な「広告」としては機能しなくなった空間であっても、その枠組みをそのまま「アートを展示するキャンバス」へと転用することで、ポジティブな文化発信拠点へと反転させることができます。
「空中美術館」は、アーティストに「看板」を解放し、美術館や美術展以外で輝くためのプラットフォームとして活用してもらいます。アートと相性のよい場所にある看板をいくつか候補地にした上で、作品を募集。応募された作品は街のギャラリーオーナーなど、アートの有識者たちにより選ばれて、適切な看板に配置されます。
スマートフォンに視線が落ちがちな現代において、ふと見上げた空にアートが存在することは、都市で暮らす人々の心に予期せぬ感動やゆとりをもたらします。
