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Allogrooming
この作品は、猫の毛で制作した彫刻作品である。遠方の実家で暮らす猫のロシーをブラッシングし、抜け毛をほぐして撚り、糸を紡ぐ。糸は、ロシーをブラッシングをした日ごとに記録される。そこには、私とロシーが確かに触れ合った時間がとどまる。一本一本は同じように見えても、長さや撚りはどれも異なる。ありふれた日々も、同じように見えても同じものはひとつとしてない。そのすべてが二度と戻らない、確かな時間なのである。事故、戦争、自然災害…さまざまな出来事が起こる現代で、生き物はあっけなく死んでしまう。今日隣にいてくれる人が、明日も生きているとは限らない。当たり前の日々が当たり前ではなかったと気づくのは、いつも失ってからである。あとどれくらい一緒にいられるのかはわからなくても、今確かに一緒にいるということはずっと忘れずにいたい。
