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根室

Graphic / Illustration / Others
応募した地名は、私の出身地の根室です。北海道のどこだっけ…?という方も多いと思います。
北海道最東端、離島を含まないかたちだと日本最東端にあります。
根室というところは一言でいうと『寂しいところ』かもしれません。
羽田からは一日1便、ANAではなくANKだし、札幌から車で10時間かかるし、特急は釧路までで、
そこからバスもしくは2両か1両編成の汽車で2時間。汽車が緊急停車する主な原因はシカが通ったか
シカをひいたかどちらか。夏は涼しくて20度いかないときもあり、冬は浜風がつよくて積雪量は
あまりありません。札幌ほど栄えてはいないと思います。食べ物はおいしいけど…

そんな根室ですが、毎年夏になると全国からライダーさんがやってきます。
お目当ては、納沙布岬。霧の日が多いのですが、運がいい日は北方領土が見えます。
お正月には初日の出を見に来る観光客の方もいらっしゃいますし2月頃にはおそらくですが
流氷の一部も見えます。
そして、貴重なのが市街地から車で30分くらいの所にある野付半島、トドワラです。
こちらは海水に浸食され立ち枯れたトドマツ林の跡地なんです。
トドマツのほとんどが樹齢100年の木々なので、このままいくとなくなってしまうらしく
見れなくなってしまう日も近いかもしれません。

納沙布岬は父と姉と毎年初日の出見に行ってました。眠くてしばれたけど、見れた瞬間は
とってもきれいだったのを思い出します。
トドワラは母と。どこかはかない感じが絵になるというか…

あと、根室は納沙布に限らず、夕日もきれいです。
東京の空とは違う独特な色をしてる気がします。

肝心なタイポグラフィですが、
トドワラからみた納沙布岬の日の出をイメージして
作りました。
「根」は立ち枯れたトドマツで、
「室」は納沙布岬の灯台と海。

このタイポグラフィの応募を通して根室を知っていただける方がいてくれたらうれしいです。

よろしくお願いいたします。

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