地球環境問題は今を生きるすべての人の課題。このままモノを作り続け廃棄し続け環境配慮を怠り続ければ、生態系は変化し、私たちが思いもしなかった異形の生き物が出現するかも。体温を感じるふわふわな毛並みは私たちの触りたい好奇心を掻き立てるが、腔腸動物のような異形さに躊躇と心の動揺をもたらす。
産業廃棄物「生地耳」で制作した、触覚に訴えるアートワーク。技法は、古代から変わらぬ方法で、道具を使わず制作できる「マクラメ編み」で手の痕跡を濃厚に残した。手で作ること、手で触ること、手で感じること。
人間らしいこの身体的な感覚を通して、作者と鑑賞者がともに社会問題や環境問題を共有し、よりよい明日について考えるトリガーとなることを意図している。
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FRI, FEB 25, 2022 Updated