絵描きラジオ『えび1,000匹並べた日』

私はアーティスト、特に絵本作家としての活動をしているのですが、制作の動画などをアップしているyoutube動画チャンネルがあります。
その中の絵描きラジオ回という再生リストの動画は、絵画作品のプロセスを定点で撮影した動画にラジオのような喋っている音声を差し込んでいるものになります。
この絵描きラジオ回は、個展に向けての新作制作動画です。
個展のタイトルが『にちにち』で、その理由は日々生活している中で出遭ったものごとが作品の源になっているからです。
A3サイズの紙に日記のような感覚で描いた色鉛筆の作品は、”にちにち”シリーズとして何枚も作り続けています。
この動画内の絵は、にちにちシリーズの一枚で、バイトでえび1,000匹並べた次の日に制作しました。その為そのバイトのエピソードを話しています。
絵画作品のプロセスは基本的に誰にもみられることはありませんが、作家自身の普段の生活もあまり見えない部分だと思います。
展覧会に飾られている作品からは想像できない、作者がえびを1,000匹並べながらバイトをしてなんとかお金を稼いでいる現状を共有してみようと思いました。
絵を描いて生活することは本当に厳しい道のりです。やりたいことはあるけれどもなかなかそれだけでは自立が難しい状況の方に、こんな作家もいるんだと思ってもらえたら嬉しいです。
自分自身が不安定な生活や孤独にもどかしさを感じている為、何処かの誰かに届くかもしれないyoutubeという媒体で共有しているのかもしれません。
描いた作品の展示のお知らせもラジオで告知できるので、絵描きラジオは、新しい展覧会の告知方法だとも思っています。