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四次元を経由したドーナツ曲面の裏返しの金属模型とウェブアプリ

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本作は、四次元空間を経由することで三次元では困難な「トーラス(ドーナツ曲面)の裏返し」の視覚化を、
金属模型とウェブアプリの両方で可視化した数理造形作品である。
複数のステンレス製レーンが360度捻れながら真円を描き、調和のとれたドーナツ曲面を構成している。
二つの金属模型は、静止物ではなく、曲面が連続的に変形していく過程――
すなわち「裏返し」の異なる二つの瞬間を表している。
これらの形状は、四次元空間内での回転変形とステレオ射影を用いて数式的に設計されており、
その過程はウェブアプリ上で連続的なアニメーションとして観察できる。
また、トポロジーや微分幾何の理論に基づいて展開図を厳密に構成することで、
試行錯誤に頼らず再現可能な造形技法を実現している。
本作は、名古屋工業大学の幾何学の専門家と有限会社志村プレス工業所との異文化協働から生まれた。
板金加工の現場における厚みや捻りの限界といった経験が、理想的な数理設計だけではすまない、
理論と実践の両立を可能にした。
抽象的な数式構造が、手で触れられる金属模型とインタラクティブなウェブ表現として現れることで、
数学的厳密さと造形としての美が融合した表現を目指した。

本作の基本は、アマダスクール 主催の2024年 優秀板金製品技能フェアにおいてアマダ賞を受賞したものである。
https://www.amada.co.jp/fair/awards/37sheetmetalfair/assemble/262/
ウェブアプリについては、今回様の新設計である。

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