CREATIVES

  • 10

HUB TOWN OS ── 分断された地方都市の移動インフラを束ね直す

本提案が対象とするのは、県庁所在地や大規模観光都市ではない。しかし、学校、病院、事業所、商業施設、行政機能などが集まり、周辺市町から通勤・通学・通院・買物のために人が集まる「地域ハブ都市」である。都市単体の人口や観光資源は突出していなくても、周辺の複数自治体を含む生活圏の中心として機能する都市は全国に存在する。
こうした都市では、鉄道による広域移動の拠点はあっても、駅から学校、職場、病院、商業施設、住宅地までをつなぐ地域内交通が分断されている。鉄道、路線バス、タクシー、公共ライドシェア、レンタサイクルは同じ駅前に存在しながら、情報、予約、決済、運行主体が異なり、利用者は乗り換えるたびに別の制度へ入り直さなければならない。
HUB TOWN OSは、地域ハブ駅を、列車を乗り降りする場所から、生活圏全体の移動を一つにつなぐ共通入口へ変異させる提案である。鉄道、バス、タクシー、ライドシェア、レンタサイクルを、検索・予約・決済・乗換え・運行情報の面で統合し、周辺市町から最終目的地までを一回の移動として利用できるようにする。
さらに、共通決済に地域独自のポイントを組み込み、公共交通の利用や地域内消費を循環させる。新しい車両を増やす前に、すでに存在する移動手段と駅前空間を、生活圏単位の一つの都市システムとして接続する計画である。

Back