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わかった気になるブラックホール

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私たちは、素粒子宇宙分野に特化したアウトリーチ活動を行う団体であり、主に当該分野を研究する大学院生と、将来的に同分野への進学を希望する学部生を中心に活動しています。最先端の研究に携わる若い世代ならではの視点や親しみやすさを生かし、一般向け・子供向けで素粒子宇宙分野の魅力を発信しています。
これまでの活動では、小中高生を主な対象として、私たちの専門分野を生かした体験型ワークショップを企画・実施してきました。専門的な物理現象を身近な題材や実験を通して紹介することで、参加者が科学に興味を持ち、自ら考えながら学ぶことのできる機会を創出してきました。
今回のプロジェクトでは、「ブラックホール」をテーマに、ブラックホールに関する理論計算をもとにした3D模型の制作と、それを活用した展示・ワークショップを実施します。
ブラックホールは、光さえも脱出できないという特異な性質を持ち、重力による時空の歪みなど、現代物理学の重要な概念と深く関わる天体です。一方で、その現象は日常生活で実感することが難しく、数式や理論だけでは直観的に理解しにくい側面があります。そこで本プロジェクトでは、これまでに行った理論計算から推定される幾つかのブラックホールの3Dモデルをもとに、3Dプリンターを活用した立体模型を制作します。抽象的な物理現象を実際に目で見て捉えられる形にすることで、ブラックホールの構造について、より直観的に理解できるコンテンツの制作を目指します。
また、完成した模型の展示だけでなく、理論計算から3Dモデルの設計、実際の造形に至るまでの制作過程についても、数式や図、写真などを用いて紹介します。活動の成果だけでなく、それがどのように形になっていくのかという過程を公開することで、物理学の専門的な内容に加え、活動やものづくりそのものの面白さも伝えます。
さらに、制作した模型を活用したワークショップを開催し、参加者が実際に模型を見て触れながら、ブラックホールやその背景にある物理現象について考える機会を提供します。学生が自身の専門知識を生かして解説するとともに、参加者の疑問や発想を大切にした対話を通じて、科学を一方的に学ぶのではなく、自ら問いを持ち、考える楽しさを体験できる場を目指します。
本プロジェクトを通じて、参加者がブラックホールという身近ではないテーマを入り口に、宇宙や物理学への興味・関心を深めることを目指します。また、模型を用いた展示や体験、対話を通じて、専門的な科学の知見を身近に感じてもらい、科学の面白さや奥深さに触れる機会を創出します。

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