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倉敷背広
シェフコート、つなぎ、看護服など、比較的一般的なアパレルよりも働く人に親和性を持つ倉敷帆布。それを働く人の衣服代表である背広に落とし込んでみる。これまでは、古いしきたりや一般常識などの固定概念から、形、素材が限定されてきた背広。それが、現代の多様な働き方、個性を尊重する文化であれば受け入れられるのではないかと思い提案致しました。「素材としての新規性」、「経年変化を嫌う衣服に対して、丈夫さゆえの経年変化の楽しみを生む」など、働く人の中でも、一番着られる人口が多い、且つ着ている時間の長い背広だからこそ、時間の経過をよりポジティブにしていくことが重要なのかもしれません。あえて「背広」と表記したのは、カテゴリとしての新規性と、倉敷帆布の新たな試みとしての独自性を表現致しました。