CREATIVES

  • 38

visible / hidden / re-visible

人間と AI 双方が、相手の演奏を即興的に解釈して共演するパフォーマンス作品を制作。 偶然性と一回性を重んじるパフォーマンスの場で、音楽を共創する相手として AI を捉えることを試みました。AIには、ピアノとギターのデュオを学習した Recurrent Neural Network を採用し、 相手の演奏に応じて MIDI データのリアルタイムに生成を行っています。そのMIDIデータによって、自動ピアノに改造されたトイピアノを AI 自身が演奏しています。

企画意図:
「人間の演奏をAIが解釈して 共演する(visible)。そこには 人間同士ではない別の音楽的 コミュニケーションが発生す る(hidden)。またそのコミュ ニケーションはすべてデジタル データであり、デジタルデー タである以上『再解釈』が可 能なものだ。そのデータを音 場として再生することで、観 客に体験可能な形で現代のコ ミュニケーションの形を提示する(re-visible)」こと。

演奏および技術仕様:
・ステージ上には3人の演者(演奏者、AIオペレータ兼2chス テレオミキシングオペレータ、サウンドオペレータ )によってパフォー マンスが行なわれる
・演奏者の音源を元に、AIが独自の解釈で演奏する。演奏者からAIへの信号の流れを使っ て裏側で流れるパケット信号を元に音響合成を行う
・ギターとAIによるトイピアノはステレオ2chによる再生を行ない、 パケット信号から生成される音響は天井の16chのスピー カーから再生とする

制作年:
2018年から2019年

クレジット:
All of peformance, composing and system integration by Signal compose (HIroshi YAMATO, Yoshitaka OISHI, Kota TSUMAGARI, Ryo MORITA)

公演名:サウンドパフォーマンス・プラットフォーム 2019
会場名:愛知県芸術劇場小ホール
主催:愛知県芸術劇場

自動演奏トイピアノ

ステージ後方から

客席側から

Back