審査結果発表
YAOYA PROJECT2020 AWRDへのたくさんのご応募ありがとうございました。
一次審査を経て、各事業者による最終審査が終了しました。これからともに福井のフィールドリサーチを通して応募アイデアをブラッシュアップし、生活の中にある「暮らし」に気づかせるプロダクト開発に挑戦していきます。
YAOYA PROJECT2020 審査員(敬称略・順不同)
TSUGI 代表・デザインディレクター:新山 直広
マガジンハウス社 『colocal コロカル』 編集長:松原 亨
株式会社和える 代表取締役:矢島 里佳
審査員の方々のプロフィール詳細はこちらへ。
https://awrd.com/award/yaoya-p...
No.1 - アベル株式会社
アイデア名:Black mirror
▼コンセプト
『Black mirror』は身支度のための鏡ではなく、美しい黒を楽しむインテリアであり、心を整えるための鏡。
自分自身と向き合いたい、頭の中を整理したい。そんなときにこの真っ黒な鏡を覗き込めば、ときに鮮やかに映りすぎる現実の色を抑え、目を凝らして見えるだけの世界が出迎えてくれる。
普段は美しいアベルブラックが、微かに部屋を映すインテリア。ステンレス製なのでマグネットで写真やメモを留めても良い。
クリエイター:妄想工場・大杉和美
▼クリエイタープロフィール
静岡生まれ。大学で情報工学を学んだのち、桑沢デザイン研究所でプロダクトデザインを専攻。卒業後はデザイン 事務所での商品企画や、ユニバーサルデザインを軸とした会社でのデザインコンサルに従事。2014年に独立し「妄想工場」を立ち上げてからは、中小企業や伝統工芸職人への商品企画やデザイン提案などを中心に活動中。ユーザーにとっての使いやすさや安全性はもちろん、作り手側の作りやすさや売りやすさを心がけた提案を続けている。
妄想工場 https://www.delusion-factory.com
▼受賞コメント
この度は『Black mirror』を選出いただき、ありがとうございます。オンライン会議が終わりブラックアウトしたPCモニターに映る自分の顔に「ドキッ」とした経験はありませんか。本提案は「これがアベルさんの誇る『美しい黒』だったらどうなるだろう」という考えから「自分を見つめ直す」というコンセプトに繋がって生まれました。カタチや機能性ではなく「アベルブラック」が主役の製品です。自分だけでなく、多くの人が『黒』を見つめ直すきっかけとなる商品になればと思います。よろしくお願いします。
事業者の記事:https://note.com/yaoya_project/n/n326e864b9e8c
No.2 - 株式会社網専
アイデア名:ペットボトルに合わせて使う フラワーベース
▼コンセプト
日本国内だけで年間に約270億本も消費されているペットボトル。そんな身の周りに溢れ、いつでも簡単に手に入れることができるペットボトルを利用した金属布フラワーベースカバーの提案です。 金属布でできたカバー部分は、ボトルにフィットするインナーカバーと形が変えられるボリュームのあるアウターカバーの2層で構成されているため、ほどよく透明感を保ちながら、独特の魅惑的な輝きを放ちます。金属布をボトル本体に上からかぶせて、キャップの代わりにステンレスのソケットを締めるだけのシンプルな取付けにもかかわらず、その独特の質感が簡易さを感じさせない高級感を演出します。使わない時は丸めてコンパクトにできるので、収納スペースにも困りません。 中身を飲み終えるとそのまま、日々捨てられていくペットボトルを、ひと時の暮らしを彩りへと変えてくれる、そんなフレンドリーなアイテムです。
クリエイター:燈芯舎 ヤマダクミ
▼クリエイタープロフィール
大阪市立大学 生活科学部 居住環境学科卒。建築家、竹原義二氏・コイケシホコ氏指導の下、住空間・意匠設計を学び、それらを支える技術や素材の力に魅せられる。7年間勤務した飛騨高山の木製家具メーカーでは営業・海外戦略・企画デザインと幅広い業務を経験し、ブランディングを通した売れるモノづくりに取組む。一方、2011年には木工職人の育成する大阪府立守口高等職業技術専門校 木工科を修了、2018年にはデンマークのデザインスクールDen Skandinaviske DesignhojskoleにてFurniture, Interior & Product Design 科を修了するなど、技術・マインド両面でのスキル向上やアップデートを積極的に行ってきた。2019年に約1年間の海外での活動から帰国し、燈芯舎を立ち上げる。家具・インテリアデザインを中心に、グローバルとローカル、作り手と使い手、様々な視点を持った「繋ぎ手」になることを目指している。
▼受賞コメント
この度は案を採択して頂き有難うございます。モノづくりの現場で事業者とクリエイターとが一つのチームになって「共創」していく、素晴らしい機会を頂けたこと大変嬉しく思います。
様々な製品の裏方で活躍し、日々の技術革新で進化してきたにもかかわらず、日常生活ではなかなか目にすることのなかった「金属の布」という素材。また、一方で日々当たり前に目にしながらも、あまりにも簡単に使い捨てられていく、ペットボトル。この2つを組み合わせ、金属布の持つ独特のシルクのような美しさを活かして暮らしに彩りを与えてくれるプロダクトを考えました。
これから実際に開発を進めていく中で、待ち受けるであろう様々な困難に共に取り組んでいけることを、とても楽しみにしています。
事業者の記事:https://note.com/yaoya_project/n/naa0172f275d8
No.3 - 株式会社コダマガラス
アイデア名:鏡と硝子の格子のデザイン、特殊インテリア材の展開案
▼コンセプト
鏡とガラスのバリエーションをお持ちのコダマガラスのポテンシャルを活かして、鏡とガラスを組み合わせた材料バリエーションのアイディア、イメージ画像は一例である。イメージ画像の特徴は、ガラスと鏡が交互になったフラットな板が建具にはまっているアイディア。格子のようになったデザインは開閉時と開閉前後にインテリアに動きをもたらし、空間演出を高める建具としてのイメージである。窓、引き戸、引き戸タイプの棚などに展開可能である。材料としてBtoB展開をイメージしている。
クリエイター:シーラカンス食堂
▼クリエイタープロフィール
シーラカンス食堂は2011年、デザイナー小林新也が兵庫県小野市に立ち上げました。播州刃物や播州そろばん、石州和紙、石州瓦、京都の伝統工芸品などの商品や技術、販路や伝え方、意識のイノベーションに取り組み、生産者が抱える問題解決に取り組んでいる。特にグローバルとローカルを行き来した視点で持続可能なものづくりを目指している。2016年、オリジナル商品ブランド「MUJUN」をオランダアムステルダムで立上げる。2018年7月に地元の刃物職人の後継者育成を目指して「 MUJUN WORK SHOP 」を立ち上げ、持続可能な新しい後継者育成の仕組みを構築している。
▼受賞コメント
コダマガラスさんとのお仕事をYAOYA PROJECTによってできることをとても嬉しく思います。アイディアを採択してくださりありがとうございます。
ガラス製品をデザインすることは初めてですが、これまで培ってきたデザイン力とビジネス展開力を最大限に活かせるような商品開発をお手伝いできたらと思います。
※公平性を期すため、メンターの小林新也は本事業者の審査に関与しておりません。
事業者の記事:https://note.com/yaoya_project/n/n85d15fe3c892
No.4 - シルバー株式会社
▼コンセプト
『Sitck oil torch』は火のある時間を楽しむための灯り。
筒にオイルを注ぎ込み、芯に浸透させたら火を付けるだけ。地面に差して固定。消すときは付属のキャップで消火。ハーブ成分を含むパラフィンオイルを使うことで、揺らめく炎を楽しむだけでなくリラックス効果や防虫効果も期待できる。寝る前のリラックスタイムやソロキャンプ、家で花火を楽しむ際など、長時間の使用ではなく『ちょっとした時間での使用』を想定。普段じっくりと眺めることのない炎の揺らめきを楽しむ火種として市場に提案する。
現在提案しているサイズのものは2時間ほどの燃焼を想定しているが、それ以外に『4時間燃焼』のラージサイズも検討。また、競合製品として『オイルトーチ』という商品がある。8〜10時間の連続使用がポイントの一つだが、サイズが大きいため気軽に使える・持っていけるものではない。本提案は『気軽に使える・持っていけるサイズ感』がポイントとなる。
クリエイター:妄想工場・大杉和美
▼クリエイタープロフィール
静岡生まれ。大学で情報工学を学んだのち、桑沢デザイン研究所でプロダクトデザインを専攻。卒業後はデザイン 事務所での商品企画や、ユニバーサルデザインを軸とした会社でのデザインコンサルに従事。2014年に独立し「妄想工場」を立ち上げてからは、中小企業や伝統工芸職人への商品企画やデザイン提案などを中心に活動中。ユーザーにとっての使いやすさや安全性はもちろん、作り手側の作りやすさや売りやすさを心がけた提案を続けている。 妄想工場 https://www.delusion-factory.com
▼受賞コメント
この度は『Stick oil torch』を選出いただき、ありがとうございます。本提案は「炎の揺らぎを楽しむにはモノとしてどんなあり方が良いか」「これまで培われてきた技術や知識、シルバーさんらしさを出すにはどうしたら良いか」を突き詰めた結果の提案でした。これまで生活に寄り添ってきたシルバーさんの新たな提案として、長く愛されるプロダクトになることを目指して一緒に作り上げていきたいと思います。よろしくお願いします。
※妄想工場・大杉さんはアベル株式会社・シルバー株式会社2社での採択となりました
No.5 - 谷元フスマ工飾株式会社
アイデア名:トコノマハニカム
▼コンセプト
日本文化を凝縮した空間「床の間」、自然が生み出す美しさと強さを兼ね備えた「ハニカム構造」を組み合わせ、機能性とデザイン性を両立したユニット家具。
空間や用途に合わせて、様々な「床の間」の要素を落とし込んだ六角形を自由自在に組み替えられる。つまり、空間や生活スタイルに合わせて、形状やサイズを変えられる家具。単体でも「スツール」として使えて、積み重ねることで「棚」としても使える。やぶれない障子紙を用いることで、「ペットハウス」や「キャットタワー」などペット家具としても使える。
襖・障子は空間として区切るが、外の気配や光を程よく取り入れられる。その襖・障を用いることで、壁面への配置だけでなく、空間を間仕切る飾り棚としての活用できるようになっている。側面・正面・背面どこから見ても美しく見え、空間を仕切りながらも人の気配や四季の移ろいなど感じられるので、家だけでなく、ハイエンドな店舗やホテルでも映える。
クリエイター:三島大世
▼クリエイタープロフィール
プロダクトデザイナー。1992年東京都生まれ。イギリスとイタリアでデザインを学び、東京を拠点にフリーランスのプロダクトデザイナーとして活動。現在は日本全国を飛び回り、伝統工芸から町工場まで地場産業を活かしたモノづくりをしている。 また商品開発だけでなく、 多くの人に使われる商品にするために販売にも直接関わりたいと考え、地元である東京・板橋でお店を始めた。近年は防災士の資格を取得し、防災デザイナーとしても活動を広げる。
▼受賞コメント
この度はプロジェクトをご採択頂き、ありがとうございます。今後は事業者さまとのコミュニケーションを通して、デザインのブラッシュアップを進めていきたいと思います。完成後には商品のデザイン性、襖や障子の魅力を多くの人に伝え、販路開拓にも伴走出来ればと考えています。
事業者の記事:https://note.com/yaoya_project/n/n6526070cce9b
No.6 - 株式会社友安製作所
アイデア名:XYLOPHONE CHAIR
▼コンセプト
インテリアの世界では、意匠性と機能性が求められ、実用的な美が選ばれてきました。一方、それにそぐわないものは排除されていったように思います。XYLOPHONE CHAIR(シロフォンチェア)は、その名の通り、木琴を取り入れたスツールです。通常の椅子のように座ることができるだけでなく、楽器としても使える遊び心を取り入れました。このスツールを皮切りに、新しい試みとして、遊べるインテリアシリーズを展開していければと考えています。
クリエイター: 清水覚
▼クリエイタープロフィール
上智大学物理学科を卒業後、多摩美術大学に再入学し、情報デザインを学ぶ。外資系広告代理店を経て、2017年からインターネットメディアに在籍し、現在は自社のブランディング業務に携わる。
2019年から複業活動として、企画とデザインを提供する個人事業「オクノテ」を開業。さまざまな業態の企業とタッグを組み、新商品・サービスの開発に取り組む。
0から1を生み出すフェーズから、1を100にするフェーズまで、総合的なプランニングを手掛けている。
2020年から東京都中小企業振興公社のデザイン相談員に着任。また、日経クロストレンドにて連載中。
▼受賞コメント
この度は企画アイデアを採択いただきまして、誠にありがとうございます。今回の企画ですが、実は美大時代に妄想していたものでした。
その頃はデザインを学び始めたばかりで、ろくに具現化する力もなかったのですが、YAOYA PROJECTにてカタチにする機会をいただき、本当に嬉しく感じています。時が戻せるならば、あの頃の自分に教えてあげたいです!
遊べる家具、が商品のコンセプトです。家具というと、実用的かつ造形的に美しいことが重要だと感じており、遊べる家具なんて邪道かもしれません。
ただ、友松製作所様の「売れるかどうかより、新しいことにチャレンジしたい」という熱い想いを拝見し、本来のあるべき家具作りから一線を画したものを作りたいと考えました。
その上で、アート作品にしないために、プロダクトから逆算して活用先を描き、きちんと商品としてリリースできればと思います。短い期間ですが、完成にむけて全力で頑張ります。
No.7 - 藤田金属株式会社
アイデア名:KAMAPAN
▼コンセプト
ふわっ。サクっ。カリッと。窯の熱を回す原理を応用した食パン専用フライパン。溝に水を入れて、蒸気の力で中はフワフワ、外はカリッと仕上がる構造に。バターをそのまま入れて焼くこともできます。取り外しができるので洗いやすく、アウトドアではパンと卵やソーセージなど同時に2枚を使うことも可能。一つの型で2枚合わせる窯型フライパンです。
クリエイター:TRUNK DESIGN
▼クリエイタープロフィール
2009年、神戸の垂水という小さな海辺の町でトランクデザインは始動しました。身近にひそむ、すばらしい製品や技術。それらのものごとに、新たな視点から光をあて、魅力を再編集し、必要としている人たちの手元に幸せな形で届けるしくみをつくることが、僕たちのデザイン。2012年より、兵庫県に根付く伝統地場産業の素晴らしさを伝えるために展開を始めたブランド「Hyogo craft」。二つの海と広大な山々に囲まれた兵庫県。土地から受け継がれる文化と歴史の中には多くのものづくりがあります。
人の手からうまれる多くのストーリーと、想いがつまった長く愛せるモノを提供しています。
▼受賞コメント
自社で金型を作り、フライパン製造に特化した藤田金属さんと新たなプロダクトを作れることを嬉しく思っています。
これまでヒット商品を数々出されているのでプレッシャーではありますが、YAOYAプロジェクトから世界に羽ばたくプロダクトを生み出せるようにがんばっていきます。
※公平性を期すため、メンターの堀内康広は本事業者の審査に関与しておりません。
事業者の記事:https://note.com/yaoya_project/n/nb74aed03c1cf
No.8 - 株式会社柳田製作所
アイデア名:プラネット収集車
▼コンセプト
街を綺麗にしてきたゴミ収集車をプラネット収集するプラネタリューム車両に変身!!ゴミ収集車は街を綺麗にする大切な仕事だが汚いイメージを持つ人もいます。みんなが毎日出すゴミを運び街を綺麗にするゴミ収集車の第二の人生として、綺麗なプラネットを収集する車として生まれ変わらせる。元ゴミ収集車の中で、綺麗な星を見ながら、自分が住む星の環境について、考えてみる空間に。事業者の技術を生かし「環境について考える空間」を提供する社会貢献車両を提案します。
クリエイター: YAMAMOTO Yusuke
▼クリエイタープロフィール
1987年 京都市生まれ。芸術大学の仕事(教員/職員)に関わりながら、グラフィックデザイナー/イラストレーター/映像/美術作家として活動。
そういった様々な分野の知識を活かし、2017年より現在所属している成安造形大学へ入職し、主に「地域連携推進センター」を担当しています。
この「地域連携推進センター」では、地域・社会・企業と教員・学生をつなぐコーディネーターや連携事業などのデレクションを行っています。
様々なクライアントと芸術大学のリソースを活かして、多種にわたる連携事業を企画・制作しています。
▼受賞コメント
大変嬉しく思います!!
これまで様々なプロジェクトに取り組んできた中で、思いついたアイデアであると考えております。
YAOYA PROJECT2020 関係者の皆様、またこれまでのプロジェクトで関わってくださった皆様へ感謝申し上げます。
今後、このアイデアをきっかけに、事業者さまと相談しながら、最適であるモノを生み出していければと考えています。
『「完成」で終わらないモノを作れるように』を意識して取り組んでいきたいと思います。
事業者の記事:https://note.com/yaoya_project/n/nc0339c00aa4a
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YAOYA PROJECT2020では上記のクリエイターと一緒に、プロダクト制作に向けて動き出します。今後もnoteやFacebookページで経過をお知らせしますので、引き続きチェックしてみてくださいね。
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