“紙”ってこんなに面白い!歴史ある身近な素材、“紙”を使った、新しい「遊び」「コミュニケーション」「驚き」のデザインを募集します。
「You Fab」 はレーザーカッターでつくるアイデアを募集する、グローバルコンテストです。第二回目となる「You Fab 2013」では、私たちの生活に最も身近な素材、「紙」をテーマに世界中からアイデアを募集します。
2000年前に紙が誕生してから、人間は紙を使って文化を生み出し、その文化を紙に記録してきました。折る、重ねる、貼る、破る、ちぎる、描く、包む、切る、印刷する……。紙の加工方法を思い浮かべたとき、なんとなく原始的な「手」の動きを感じるのは、道具が生まれるはるか昔から、私たちが紙と一緒に生活してきたことの証でしょう。
2013年、長い歴史をもつ「紙」の可能性を新たに広げるアイデアを募集します! 「手」や、「はさみ」などのこれまでの道具の他、ハイテク工作機器「レーザーカッター」が、クリエイティブの新しい武器です。紙の魅力を、アイデアとレーザーカッターという新しい「手」で、刷新してください。
「紙のおもちゃ」「紙のグリーティング・カード」「紙でつくるパーティーウェアやアクセサリー」の3部門で募集!
本コンテストでは、紙と人のさまざまな関係性の中から、”遊び”と”コミュニケーション”、そして”驚き”の3つに注目し、「おもちゃ」「グリーティング・カード」「パーティーウェアやアクセサリー」の3カテゴリーで、レーザーカッターを使ったアイデアを募集します。
色や質感のバリエーションが豊富な紙。どんな紙を使うかは、あなたの自由です。
「レーザーカッターって、一体何?」「何ができる?」とレーザーカッター未体験の人も、ご心配なく! 下の「レーザーカッターでできること」を読み、アイデアを膨らませてください。
*Fab=レーザーカッターなど、デジタル工作機器を利用したものづくりのこと。詳しくはこちら
レーザーカッターでできること
コンピューター上のデータのとおりに、レーザー光によって素材を切断したり、彫刻したり、表面に刻印することができます。
1. 削る、刻印する
レーザーの強さを調整することで、彫刻の深さを変えられます。写真は、表が白、裏がオレンジの紙に、レーザーカッターで刻印し、凹凸をつけた例。下のロゴにいくにつれて、深く彫刻しています。
2.切断する
レーザーカッターで紙を切断した例。1mm以下のデザインでも、このようにデータのとおりに再現できます。ハサミや電動のこぎりでは実現不可能な、線密なカッティングが行えます。
応募方法
本公募は、ロフトワークドットコムのポートフォリオを使用したオープンコンペ形式で作品を募集します。応募の手順をクリックし、指示内容に従ってデザインを制作・応募してください。
主催 株式会社ロフトワーク、FabCafe Tokyo
協賛 株式会社 竹尾
takeopaper.comは、紙の専門商社 株式会社竹尾が運営するウェブストアです。テクスチャーや色数など多種多様な約9,000種の紙を揃え、全紙サイズ(製紙メーカーから流通されるシート状の大きな紙、原紙)1枚から販売しています。お好きなサイズへのカットも承ります。
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募集対象
部門A:おもちゃ(遊び)
色や質感のバリエーションが豊富な紙は、人間の資格や触覚をダイレクトに刺激する素材です。切ったり、貼ったり、重ねたりという従来の加工に合わせて、レーザーカッターを利用し、遊びが楽しくなる紙のおもちゃを考えてください。
部門B: グリーティング・カード(コミュニケーション)
お祝いの言葉や、感謝の言葉、後輩に伝えたい知識...。古来から、人間は、伝達の手段として紙を利用してきました。豊かなコミュニケーションを生み出すグリーティング・カードのアイデアデザインを考えてください。
部門C: パーティウェア、またはアクセサリー(驚き)
これまでは考えられなかった、新しい紙の使い方を考えましょう。一晩楽しんだら、そのままリサイクル資源にできちゃうパーティウェアや、かさばらない折りたたみアクセサリーなど、驚きの、パーティウェアとアクセサリーデザインを募集します。
賞について
賞について
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優秀賞(各部門1点)
賞金 5万円
・FabCafeのオンラインストアでの作品販売
・FabCafe Tokyoまたは、FabCafe Taipeiでの受賞パーティにご招待 -
特別賞(各部門1点)
FabCafeのオンラインストアでの作品販売
全体スケジュール
公募概要
募集期間 |
2013年5月15日(水)〜7月15日(月)24:00 日本時間 |
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審査員
太刀川英輔
NOSIGNER デザイナー
慶應義塾大学理工学部隈研吾研究室にて、デザインを通した地域再生と建築とプロダクトデザインの研究に携わり、在学中の2006年に「見えない物をつくる職業」という意味を持つデザインファームNOSIGNERを創業。社会に機能するデザインの創出(デザインの機能化)と、デザイン発想を体系化し普及させること(デザインの構造化)を目標として活動している。 http://nosigner.com/
Johnny Strategy
アーティスト・ライター
1981年、ブルックリン生まれ。翌82年以降のおよそ18年間を東京で過ごす。その間、日本的芸術に造詣を示し、陶芸家に師事。その後、大学にて芸術教育と美術学士に関する学士号を取得するため、米国へ初めての「帰国」を果たす。2007年には、日本の芸術とデザインを世界へ広めるべく、自身のブログ”Spoon&Tamago”を開設。現在はブルックリンと東京を拠点とし、個人による芸術コレクションに関する学芸員を務めている。http://www.spoon-tamago.com/
Tim Wong
FabCafe Taipei 共同創業者
2013年にオープンしたFabCafe 台北の共同創業者。FabCafe 台北を始める前は、都市計画に7年間関わり、米国、中東、アジア各地の都市デザインプロジェクトを手掛けた。ハーバード大学にて、建築と都市デザインの修士を取得。台湾の淡江大学の建築スタジオでも教えている。http://taipei.fabcafe.com/
竹尾有一
株式会社竹尾 常務取締役 マーケティング本部長
1974年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業後、TV番組制作会社勤務を経て2004年に株式会社竹尾入社。2011年2月より現職。趣味は仕事(苦笑)、頭と身体を動かす事。ポリシーは「仕事に厳しく、人に優しく」。http://www.takeo.co.jp/