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どの絶滅危惧空間を扱うのか(300文字以内)
私が対象とするのは、地方都市の公園や駅前広場、あるいは学校の跡地などにぽつんと残され、誰にも使われず素通りされている『街路樹や一本の木の下の空間(木陰)』です。かつて木陰は、地域の人々が自然と集まり、涼み、語らう、最も原始的で豊かな「公共空間」でした。しかし、スマートフォンの普及やコミュニティの希薄化、公園の画一化が進んだ現代において、ただそこにあるだけの木陰は人々の意識から完全に消え去り、公共としての役割を失った「RED SPACE」となっています。
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なぜその絶滅危惧空間を扱うのか(600文字以内)
巨大な建物の再生だけでなく、「日常のすぐ側にある、見過ごされた自然と公共性の断絶」を解消することこそが、現代都市の環境を健やかに変異させるために最も重要だと考えるからです。木を切り倒して新しい施設を建てるのでもなく、ただベンチを置くだけでもない。「一本の木」という既存のミクロな環境をそのまま活かし、人々が再びそこに集まる動機を最小限の介入で生み出すアプローチの必要性を提示するために、この空間を扱います。
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どのようにその絶滅危惧空間を変異させるのか(1200文字以内)
誰にも見向きもされなくなっていた木陰に、知的好奇心と身体的なふるまいを誘発する「本棚であり、梯子でもある、曖昧なパブリック家具」を挿入することで変異させます。
木によりかかるように設置されたこの本棚は、本を取るという日常的な行為を「背伸びをして段に足をかける」という小さな冒険へと変異させます。MDFをレーザーカッターで加工し、金物を使わずほぞ継ぎで組む現代的な構法により、コンパクトに分解・移動が可能です。この家具が媒介となることで、ただの寂しい木陰が、子どもたちが駆け寄り、大人が佇む「街の小さな屋外図書館・コミュニティの舞台」へと鮮やかに生まれ変わります。
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木陰に登る本棚
木陰は子どもが駆け、誰かが寝転び、自由なふるまいが許される場である。
そんな場を壊さぬように本棚のようであり梯子のようでもある曖昧なかたちを設計する。
本を取る行為は手を伸ばし、段に足をかける。
小さな冒険に変わる。
そんな場を壊さぬように本棚のようであり梯子のようでもある曖昧なかたちを設計する。
本を取る行為は手を伸ばし、段に足をかける。
小さな冒険に変わる。
